打錠障害は数十年経ても同じかたちで発生している。
打錠機は異物混入防止の処理や形状が改良されているが、打錠障害については以前とおなじ現象が発生している。
しかし、臼杵の材質は改良され、130回転にも及ぶ速度で打錠されている。
打錠用顆粒の造粒や添加剤にも影響がある。
口腔内崩壊錠は今後の有望な剤形である。
今回は、打錠の問題点と今後の錠剤のあり方を学ぶ。
- 錠剤の形状について
- 錠剤の外観に影響を及ぼす打錠障害
- キャッピング対策 (錠剤内部の応力分布・キャッピングはなぜ起こるのか)
- スティッキングと刻印錠
- 撹拌造粒粒子とモットリング (錠剤表面に浮かぶ斑点)
- ラミネーション、ダイフィリング、ピッキング、チッピングの対策
- 湿式打錠法と直接打錠法 (安息角とターンテーブル撹拌装置)
- 打錠性を向上させるための造粒法
- 打錠用顆粒の処方 (成形性、流動性、崩壊度、滑沢性を付与する)
- 間欠造粒法における打錠性への影響
- 臼杵の摩耗に及ぼす添加剤の種類
- 錠剤の外観に影響を及ぼす臼杵の問題点
- 臼杵の国際標準
- 臼杵の材質について
- 臼杵の測定 (臼杵の寿命確認)
- 刻印錠母型の製作と水系コーティング方法
- 健康食品について
- 薬事法と健康食品について
- 健康食品の種類
- 健康食品の打錠法
- 化粧品について
追補
- 打錠用顆粒の混合 (滑沢剤の混合時間と硬度・崩壊時間の問題)
- 口腔内崩壊錠の製造と空隙率の設定
- 錠剤への異物混入と昆虫防止対策法
- 目視検査機と自動外観検査機