本セミナーでは、微粒子の分散安定化、ポリマーブレンドやポリマーコンポジットにおけるSP値の活用法について、界面活性剤や分散剤の選定、表面改質法なども交えながら、基礎から分かりやすく解説いたします。
日時
- 2021年12月23日 10時30分〜 2021年12月23日 16時30分
- 2021年12月24日 10時30分〜 2021年12月24日 16時30分
プログラム
SP値の概念を端的に表せば“Like seeks like.”、「類は友を呼ぶ」、すなわち異なる物質間の親和性の尺度です。したがってSP値の近いもの同士は、よく溶け、よく付き、よくぬれます。SP値は初めHildebrandらにより非極性の正則溶液を対象に定義されましたが、その後HansenはSP値を極性物質に拡張し、いわゆるHSP値 (3成分) として広く用いられています。またBeerbowerらによる酸塩基性を考慮した4成分HSP値も試用中です。 SP値・HSP値は、原子団寄与法による推算にしても実測法にしても、得られた値にかなりの差があることはよく知られています。そこで化合物や粒子・固体表面など、様々な材料を対象とした求め方を詳述したうえで、それぞれの手法の適用限界や長所・短所を取り上げます。 「よく溶け」 – 溶解・浸透、「よく付き」 – 付着・接着、および「よくぬれ」 – ぬれ・分散は、多くの材料調製における共通の要素です。そこで高分子の溶解性・相分離性、バインダー・樹脂の付着性・接着性、および粒子分散液の分散・安定性に焦点を絞り、材料物性の制御と評価に対するSP値・HSP値の役割について、多くの事例を踏まえ基礎から説明します。
第1日目
- HSP値 (3D, 4D) の基礎と利用法
- 混合・分散の熱力学
- HildebrandのSP値と相互作用パラメータ
- HansenのSP値:三成分HSP値
- HSP値の表し方
- 二次元座標表示 (Bagley diagram)
- 三次元座標表示と相互作用距離 (Hansen距離)
- Teas線図 (三角座標) 表示とてこの規則
- 4成分HSP値とEED (Exchange Energy Density)
- 化合物のSP値・HSP値の求め方
- 溶媒のSP値・HSP値の測定
- 物性値との相関
- 滴重法による簡易測定
- Hansen溶解球法
- 複数溶媒の混合によるHSP値の調整
- 溶媒の4成分HSP値の求め方
- 高分子/界面活性剤のSP値・HSP値の求め方
- 原子団寄与法による推算
- Fedors法
- van Krevelen & Hoftyer法
- Hoy法
- Breitkreutz法
- Stefanis & Panayiotou法
- Y – MB法とソフトウェアHSPiPの利用法
- 溶解・膨潤法による測定
- 濁点滴定法による簡易測定
- Hansen球法およびダブルHansen球法
- 拡張Hansen法
- 二液グラジエント法
- 固有粘度法
- 4成分HSP値の求め方
- インバースクロマトグラフィー法による測定
- 測定原理
- 測定例
- 原子団寄与法による推算
- 溶媒のSP値・HSP値の測定
- SP値・HSP値の課題と限界
- 計算法や測定法によるSP値・HSP値の相違
- SP値とHSP値の精度と適用分野
- Hansen球法におけるプローブ数と閾値
- SP値・HSP値に及ぼす温度の影響
- 気体のSP値・HSP値の測定法
- 気体の溶解度とSP値・HSP値
- 測定例と応用例
- 粒子・固体表面のDP値・HDP値の測定
- 凝集・沈降法
- 二液滴定法によるDP値の測定
- 分散濃度法
- 界面沈降速度法と沈殿体積
- 凝集粒子径法
- ぬれ性試験 – 接触角やwetting tension
- インバースクロマトグラフィー法による測定
- 測定原理
- 測定例
- 低磁場パルスNMR法による測定
- 測定原理
- 測定例
- 凝集・沈降法
第2日目
- 高分子の溶解性・相分離性の制御と評価への活用術
- 高分子溶液の溶解性・相分離性の制御と評価
- Flory – Huggins理論
- 相互作用パラメータ (χパラメータ)
- SP値・HSP値との関係
- インバースクロマトグラフィーによる測定
- 相分離性と相図
- 溶解性・相分離性を応用した材料調製例
- マイクロカプセル
- ナノファイバー
- 3Dスキャフィールド
- 高熱伝導基板用接合剤
- 化学センサー
- 薬剤の皮膚浸透性
- 高分子ブレンドの溶解性・相分離性の制御と評価
- Flory – Huggins理論と相互作用パラメータ
- 相図と高分子ブレンドの構造
- 相分離性を応用した材料調製例
- 相分離/傾斜分離塗装
- 半導体パッケージにおけるダイボンディングフィルム
- アスファルテン由来オイルゲルの合成と応用
- 高分子溶液の溶解性・相分離性の制御と評価
- バインダー/樹脂の付着性・接着性の制御と評価への活用術
- 付着・接着の原理
- SP値・HSP値を用いた付着性・接着性の評価
- SP値差を用いた評価
- Hansen距離とRED (Relative Energy Distance)
- Hansen球や溶解窓の重なり度
- 付着性・接着性を応用した材料調製例
- SP値差を用いた評価例
- PP基板の接着強度
- トナーと離型剤
- ゴム中CNTの分散性と導電率
- 歯科用保護被膜の強度
- Hansen距離とREDによる評価例
- PVDF中のSWNTの分散性と材料強度
- PC基板の接着強度と接着剤の選択
- 二液混合によるアセトンフリー除光液の調製
- Hansen球や溶解窓の重なり度による評価例
- PP中シリカの表面処理と分散性
- レジンコンクリートにおけるフィラーの表面処理効果
- SP値差を用いた評価例
- 粒子分散液の分散・安定性の制御と評価への活用術
- 粒子分散液の分散・安定化
- 粒子分散液の調製工程と課題
- ぬれ/分散化におけるHSP値・HDP値の役割
- ぬれ径,接触角とwetting tension
- 二液混合による良溶媒の選択
- 相互作用距離を用いた良溶媒の選択
- 高分子分散剤を用いた立体反発安定化
- 高分子分散剤の構造
- 浸透圧効果と相互作用パラメータ
- 高分子分散剤の溶解性
- 高分子ブラシの伸張性と安定化
- 高分子分散剤の選択例
- ダブルHansen球法によるCBの最適分散剤の選択
- ナノマグネタイト粒子における分散剤選択
- 非水溶媒中における分散剤の吸着と表面処理効果
- 4成分HSP値・HDP値を用いた有機顔料の分散安定化
- 粒子分散液の分散・安定化
- まとめ・質疑応答
受講料
- 1名様: 64,000円(税別) / 70,400円(税込)
- 複数名: 32,000円(税別) / 35,200円(税込)
案内割引・複数名同時申込割引について
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案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 60,000円(税別) / 66,000円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 32,000円(税別) / 35,200円(税込) で受講いただけます。
- R&D支援センターからの案内を希望する方
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 64,000円(税別) / 70,400円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 96,000円(税別) / 105,600円(税込)
- R&D支援センターからの案内を希望しない方
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 64,000円(税別) / 70,400円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 128,000円(税別) / 140,800円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 192,000円(税別) / 211,200円(税込)
ライブ配信セミナーについて
- 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
- お申し込み前に、 視聴環境 と テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
- 開催日前に、接続先URL、ミーティングID、パスワードを別途ご連絡いたします。
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- タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
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