本セミナーでは、人体通信コンソーシアムの会長を務める講師が、人体通信の原理、他の無線通信技術との特徴の違い、人体通信技術の進化などを整理して解説いたします。
CEATEC 2007 で低消費電力でアンテナ不要の近距離無線として 人体通信 (Human Body Communication : HBC) が注目され、IEEE 802.15.6 として国際標準規格になりました。しかし、当時は、利用面で従来の近距離無線と人体通信の差がよくわからないというユーザーが、人体通信技術の導入を躊躇されていた状況も見受けられました。 それから14年が経ち、人体通信のメカニズムも徐々に解明され、2007年当時に技術的な課題となっていた雑音対策に差動伝送技術 (ガルバニックカップリング) を用いた第2世代の人体通信技術を導入した製品も発表されています。一方で、世界的な規模で発生した新型コロナウィルスの感染を防ぐため、人が機器に触れることなく制御を行うための「非接触技術」への注目も急速に高まっています。 本セミナーでは、人体通信技術を近距離無線市場で普及させる目的で設立された人体通信コンソーシアムの会長を務める講師が、人体通信の原理、他の無線通信技術との特徴の違い、人体通信技術の進化などを整理し、コロナ禍でニーズが急速に高まっている人体通信技術を用いた「非接触技術」に興味を持つみなさまに、人体通信技術と特徴を短時間で理解していただきます。 遠距離との通信を目的としている無線通信と原理が大きく異なる近距離無線の原理は、技術について論じられている書籍や論文が非常に少ない。そのため人体通信の原理を知りたいが、勉強する糸口を見つけることができないというご相談を受けることも多い。本セミナーでは、約15年の人体通信機器の開発経験を有する講師が、自らの設計経験から見えてきた電磁気学と異なる視点での人体通信の原理を解説する。本セミナーを受講することにより、近距離無線の原理を習得することができ、人体通信機器の設計方針が見えてくる知識が得られます。
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