後発でも勝てる特許戦略とその狙いどころ、実施ポイント

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第1部. 後発ならではのメリットと後発でも勝てる特許戦略

(2021年12月14日 10:00〜12:00)

 先発企業が特許戦略を立てて事業を展開している場合、後発企業がそこに参入するのは容易ではありません。しかしながら、特許制度に内在する特許の弱点があるので、そこを突くことで後発企業にも参入の余地が出てきます。また後発企業ならではのメリットも多数あります。そこで、本セミナーでは、特許戦略の基本、先発企業が考える特許戦略を説明し、さらにはそこからどのように後発企業が特許戦略を考えるべきかを実例も交えて解説していきます。

  1. 企業における特許戦略
    1. 企業と特許
      1. 特許とは
      2. 特許の効力
    2. 企業における特許戦略
      1. 特許戦略とは何か
        1. 特許戦略の基本的な考え方
        2. 戦略的に特許を取得する意味
        3. 特許戦略のために必要なこと
      2. 先発企業が考える特許戦略
        1. 特許で事業を守る
        2. 特許で参入障壁を作る
        3. 特許で自社技術を守る
        4. 延命化を図る
  2. 後発企業のメリット
    1. 開発戦略を巡るメリット
      1. 開発コスト
      2. 代替技術のヒント
      3. ニッチをピンポイントで狙える
      4. 参入しないという選択も
    2. 特許戦略を巡るメリット
      1. 先行特許を自社の事業に活用する
        1. 先行特許の明細書を活用する
        2. 先行特許のマッピングを活用する
      2. 先行特許を自社の特許戦略に活用する
        1. 先行特許の明細書を活用する
        2. 先行特許の技術をカバーするような特許出願をする
        3. 代替技術を把握する
  3. 後発でも勝てる特許戦略
    1. 攻撃としての特許を取得する
      1. 第三者の技術を凌駕する
      2. 発明のブラッシュアップ
      3. 特許を購入することも
      4. アメリカで取得することの重要性
    2. 技術的・経済的効果が大きい発明を創出する
      1. 先発企業の特許網を突破する
      2. 先行特許の技術思想にない部分を突く
      3. 改良技術で優位に立つ
      4. 数値限定、パラメータ発明を積極的に利用する
    3. 周辺を押さえておく
      1. 代替技術の特許を確保する
      2. 部品・完成品・応用品を考える
    4. 後発が勝ちやすい先発企業の対応
  4. 実例
  5. まとめ・質疑応答

第2部. 後発で勝つための特許ポートフォリオ (特許網) の分析と構築

(2021年12月14日 12:45〜14:45)

 事業を守るための参入障壁となる『特許ポートフォリオ (特許網) 』を把握するために、パテントマップは有用なツールとなります。後発企業が新規参入を果たし、シェアの拡大を図るためには、先発企業の特許網を分析して自社の特許戦略を立案する必要があります。  本講座では、守るべき技術の全体像を俯瞰できる「技術系統分布図」にフォーカスして、その作成手法や活用テクニックについてお話します。後発参入であっても、「自社の強みを生かした特許ポートフォリオを構築したい!」とお考えの方には有意義な内容であると思います。

  1. パテントマップについて
  2. 統計解析マップと内容解析マップ
  3. 技術系統分布図について
    1. FTA解析のような技術俯瞰図
    2. 技術系統項目を体系化する
  4. 技術系統分布図の作成手法
  5. 特許ポートフォリオとは
    1. コア特許と周辺特許
    2. 先発企業と後発企業
    3. 特許網構築事例の紹介
  6. パテントマップを活用した特許網の構築
  7. 自社の強み分析のやり方

第3部. 参入障壁となる先行企業の特許網を破る、攻略する方法

(2021年12月14日 15:00〜16:30)

 特許制度は、圧倒的に先行する先行企業が強力な特許網を構築することにより後発企業の参入を困難にすることもできるし、複数の企業がほぼ同時に同じ技術分野に取り組んだ場合には、複数の企業が必要な特許権を持つことになり、支配的な企業はなく、必要な特許を持ってさえいれば、後発企業が比較的参入しやすい場合もある。  2020年9月30日に 株式会社 技術情報協会より発行された書籍「“後発で勝つ”ための研究開発・知財戦略の立て方、進め方 」に本講演と同名のタイトルで拙著を載せ、。後発企業が先行企業の特許網を破り、攻略する方法について詳述したが、本講演でもキヤノンの複数の参入事例を交えて紹介する。

  1. 特許法の規程と後発企業が広い特許を保有する先行企業と戦うための条件
    1. 特許権は排他的独占権
    2. 後発企業が先行企業と戦うための条件
  2. 後発企業の特許戦略 ~事業・研究開発・知財の三位一体の特許戦略~
    1. 後発企業の事業参入のための特許戦略
    2. 現状の状況把握
    3. 事業成功のための三位一体特許戦略の策定と実施
    4. ライセンス契約の締結
  3. キヤノンの後発参入時の特許戦略事例
    1. 電子写真普通紙複写機事業への参入
      1. 当時の状況
      2. 特許調査
      3. 独自新規プロセス技術の確立
      4. 差別化技術の開発と権利化の継続とオープン&クローズ戦略の実行
    2. キヤノンのファクシミリ事業への参入
      1. 特許調査・分析活動
      2. 分析結果に基づく特許戦略
      3. 事業戦略に基づく新技術開発と特許化
      4. クロスライセンス契約
    3. キヤノンのビデオ事業への参入
      1. 特許調査分析活動
      2. 分析結果に基づく特許および標準戦略
  4. まとめ

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