高分子材料の劣化・破壊のメカニズムとその対策

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本セミナーでは、熱・光・酸化・ケミカルアタックなどなど様々な要因によって引き起こされる高分子材料の劣化現象について取り上げ、複合的に起こる高分子材料の劣化・破壊のメカニズムから寿命予測、その対応策について解説いたします。
また、実践的に活用できるワイブル統計の使い方も解説いたします。

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プログラム

高分子材料が化学変化で劣化すると仮定して、よくアーレニウスプロットでその寿命予測を行う。また、物理変化を仮定した場合には、過剰変形や高温加熱などの促進試験を行い予測する。市場での劣化は、化学変化や物理変化が同時に進行するので、この両者を独立して試験して、仕様を満たす製品に仕上げる。  20世紀から高分子材料の寿命予測ではこのように行われてきたのが一般的であるが、市場での複合変化を実験室で独立した事象として実験している矛盾に気がついていない。本セミナーでは、実際に講演者が体験した高級フィルムカメラの裏蓋の破壊事例をもとに高分子材料の劣化や破壊について基礎から説明するとともに、ワイブル統計の活用法についても説明する。

  1. 一眼レフフィルムカメラ裏蓋フックの破壊
    1. ある日突然、防湿庫に保管していた高級カメラが壊れていた。
    2. アーレニウスプロットで予測できない劣化
  2. 高分子材料の基礎
    1. 高分子材料のつぼ
      1. 紐の集合体でできる構造
      2. 高分子の分類
      3. 高分子の構造
      4. 高分子物性評価
    2. 高分子の硬さと脆さの関係
    3. 高分子の破壊について
      1. セラミックスの破壊事例
      2. 高分子の破壊
    4. 高分子の劣化機構
      1. 化学劣化
      2. 物理劣化
    5. 高分子材料のプロセシングの影響
      1. コンパウンディング
      2. 成形加工
      3. その他のプロセシング
    6. マテリアルインフォマティクスについて
  3. 高分子材料の破壊原因
    1. 高分子の高次構造
    2. 酸化劣化
    3. 熱劣化
    4. 光劣化
    5. 欠陥
    6. ケミカルアタック
  4. 材料の寿命予測について
    1. ワイブル統計
    2. アーレニウスプロット
    3. その他
  5. 対策
    1. 実際の製品使用条件と環境の調査
    2. 適切な製品試験法の選択
    3. タグチメソッドによるロバスト設計
    4. クレーム解析

受講料

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