電子機器に向けたプリント基板と回路のノイズ対策設計

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本セミナーでは、ノイズの基礎から解説し、ノイズ現象の仕組み、回路設計の要点、ノイズ対策のポイントを解説いたします。

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IoT/5G時代となり、身の回りから工場の設備に至るまで、様々な電子機器がスイッチング電源と高速デジタル回路で構成されてきています。これらに共通する難題といえば、何といっても「ノイズ」です。中でも、その要であるプリント基板は、無頓着に設計すれば、電源やクロックがノイズをまき散らすことになります。逆に、外来ノイズに反応して誤動作したりするトラブルに追われることもあります。さらに、開発の最終段階でこれらを試験するEMCは製品試験の中でも、困難なものの一つです。  一方、ノイズ問題は電磁気の知識やアナログ的な手法を要するのでとっつきにくく、アナログ回路を学ぶ機会が少なくなった昨今、また、アナログに詳しいベテラン層が少ない設計現場では、ノイズを単なる厄介者として扱うしか、手がない状況も見られます。  そこで、本セミナーでは、単なるノウハウの羅列ではなく、ノイズの物理現象や性質から始めて、プリント基板に適用する方法、意味を理解した上で対策法を他人に伝えることを体系的に学びます。

  1. ノイズの基礎
    1. 電子回路とノイズ
      1. 電子基板と電磁エネルギー
      2. ノイズの定義
      3. ノイズの時間的特性
      4. ノイズの伝達経路
      5. 3つの観点
    2. ノイズの物理
      1. ノイズと電磁気学
      2. 交流の基礎知識
      3. 周波数スペクトル
      4. 見えないLとC
      5. 共振現象とノイズ
      6. 電磁波の発生
      7. 電磁波とアンテナ
  2. プリント基板のノイズ設計
    1. プリント配線の基礎
      1. 基板とノイズ
      2. 伝送線路の理論
      3. 信号とリターン経路
      4. 電源層・GND層
      5. 層構成
    2. 回路設計の要点
      1. 回路構成の設計
      2. 能動部品の選択
      3. 受動部品の選択
      4. ノイズ対策部品の選択
    3. 部品配置の要点
      1. 電源系の回路の配置
      2. 伝送回路の配置
      3. 対策部品の配置
      4. 低ノイズアナログ回路の配置
      5. 発熱部品の配置
    4. 配線設計の要点
      1. クロックラインの配線
      2. 電源周りの配線
      3. 高速信号線の配線
      4. 外部接続周りの配線
      5. アナログ回路周りの配線
  3. ノイズ対策の実際
    1. 基板特有の事情
      1. 市販ユニット・外部設計品
      2. 基板製作の流れ
      3. 指示書類作成のカギ
      4. 基板設計者との意思疎通
    2. 効率的なノイズ対策
      1. 素早く本質を掴む実験
      2. 再現性を確保する手法
      3. 効率の良い試行錯誤とは

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