防曇性能の客観評価とその事例

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本セミナーでは、防曇性、除曇性とその持続性の評価、透明材料の曇り具合の評価のポイントについて詳解いたします。

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プログラム

第1部 材料表面の濡れ性の基礎と防曇性を目指す材料設計指針、性能評価

(2021年12月8日 10:00〜12:00)

 濡れ性制御技術は、エレクトロニクス機器・屋内外建材・輸送機器・スポーツ用品等、身近な生活から生産現場の至る所で広く利用されています。その中で、今回は「防曇性」という視点から、「濡れ性制御技術」を取り扱ってまいります。  この講座では、「防曇性」の機能を思考する際に必須の「表面濡れ性」に関する基礎的な理解とともに、開発現場での「防曇性を有する固体表面の材料設計指針」を思考される際の論点整理に繋がると思います。

  1. 表面濡れ性に関する基礎
    1. 撥水性と親水性の定義
    2. 接触角に関する基礎方程式
      • Young’s model
      • Wenzel’s model
      • Cassie’s model
    3. 基礎方程式からみた、超撥水性表面と超親水性表面の理解
  2. 防曇性を目指す材料設計指針のための結露の理解 (水滴の除去・濡れ広がり)
    1. 水滴の除去性と濡れ広がりの理解
    2. 撥水性表面上での結露
    3. 親水性表面上での結露
      • ⇒では、結露の抑制には、撥水性と親水性はどちらが有利なのか?
  3. 防曇性の発現に資する材料設計コンセプトと、その評価方法
    1. 防曇性からみた材料設計コンセプトの紹介 (超親水性表面や多孔質材料を中心に)
    2. エレクトロウェッティングを用いた水滴除去

第2部 防曇性評価装置を用いた曇り度合いの評価

(2021年12月8日 13:00〜14:30)

 昨今、様々な防曇技術が開発されているが、JIS規格でも官能評価が主で、客観的・定量的な評価はなされていない。それは、曇り度合いを定量的に評価する方法(装置)がなかったことが大きな要因ではないかと推察している。  当社が新たに考案した評価方法は、“遠くの景色がはっきり見えるかどうか?”という観点から曇っていく過程の評価(防曇性評価)と、今まで評価することができなかった曇った状態から晴れていく過程の評価(除曇性評価)を客観的・定量的に見ることができる。装置の測定原理や評価方法、4種類の試料を測定し、各々の防曇性・除曇性評価、そしてコーティング膜の持続性評価について紹介する。

  1. 防曇評価の現状と規格
  2. 新たな防曇性評価装置の考案
  3. 測定原理
  4. 防曇性評価方法の紹介
    1. 明暗解析法
    2. 輪郭解析法
    3. 画像圧縮解析法
  5. 画像圧縮解析法を用いた防曇性評価例
    1. 種類の試料を用いた測定例
    2. 防曇性評価
    3. 除曇性評価
    4. 持続性評価

第3部 ヘイズ (曇り度) 試験の装置とその使い方

(2021年12月8日 14:45〜16:15)

 透明な材料の透過特性 (全光線透過率、透過ヘイズ、透明度等) は、使用用途により要求が大きく異なり、その特性を把握する事は非常に重要です。  本セミナーでは、基本的な全光線透過率、ヘイズの原理、国際規格との違いや、「クラリティ (透明度) 」の原理、使用方法、評価事例について解説します。

  1. 透明度を測定する装置のご紹介、その測定原理
    1. ヘイズ-ガード
    2. 全光線透過率の測定原理
    3. ヘイズの測定原理
    4. ASTM及びISO (JIS) 規格の違い
    5. クラリティ (透明度) の測定原理
  2. 測定条件について
    1. 測定試料 (測定できる物、測定できない物)
    2. 測定環境 (室内環境など)
    3. 測定性能、測定限界
  3. 測定の進め方、トラブルシューティング
  4. 各種用途事例
    1. プラスチック
    2. フィルム
    3. ガラス
    4. コーティング
    5. 光学機能製品 他

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