αゲル (ラメラゲル) の構造・評価と界面活性剤による調整法

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プログラム

第1部. αゲルの基本構造と物性、調製法、評価法

(2021年11月22日 10:30〜12:00)

 αゲルは古くからヘアケア製品をはじめ様々な処方に利用され、特徴的な感触付与や乳化安定化などの機能の点から近年になって再びαゲルの研究開発が興隆している。本講演では、歴史的背景をふまえ、αゲルの基本構造と物性、調製法、評価法について概説する。

  1. αゲルの名称と定義
  2. αゲルの物理化学的性質
    • 科学的特徴
    • 製剤におけるαゲルのメリット
    • 熱力学的安定性
    • 相図中のαゲル形成領域
    • αゲルの構造
  3. αゲルの調製方法
    • αゲルを形成しやすい界面活性剤
    • 界面活性剤/高級アルコールの混合比
    • αゲルの経時安定性
  4. αゲルの評価方法
    • 偏光顕微鏡
    • 熱分析
    • X線散乱測定

第2部. 非イオン界面活性剤が形成するαゲルの構造と物性解析

(2021年11月22日 12:45〜14:15)

 αゲルは両親媒性分子が形成する自己組織体であり、カチオン界面活性剤やアニオン界面活性剤では多くの検討が進められている一方、非イオン界面活性剤を用いたαゲルの検討は十分に行われていなかった。 そこで同じ疎水基を持ちつつ異なる親水基を設計できるポリオキシアルキレンアルキルエーテルを用いて、非イオン界面活性剤がαゲルの構造や物性にどのような影響を及ぼすのか検討した結果について紹介する。

  1. αゲルについて
  2. ポリオキシアルキレンアルキルエーテルについて
  3. 非イオン界面活性剤を用いたαゲルの構造・物性の評価
    1. αゲルの分析方法
    2. 非イオン界面活性剤の影響
    3. 非イオン界面活性剤と高級アルコールの比率の影響
  4. αゲルの構造・物性に影響する因子
    1. 非イオン界面活性剤の親水基構造
  5. 化粧品製剤へのαゲル応用例の紹介

第3部. αゲルの降伏挙動および回復過程の力学的評価

(2021年11月22日 14:30〜16:00)

  1. αゲルにおける降伏のメカニズム
    1. 降伏挙動の特徴
    2. 真の降伏とスリップ降伏
  2. αゲルの降伏特性の測定法
    1. 降伏応力以下の微小変形領域における粘弾性挙動
    2. 降伏応力の回復過程の力学
  3. 化粧品製剤の降伏特性に基づく分類方法の提案

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