高分子の劣化・変色メカニズムと添加剤による劣化・変色対策

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本セミナーでは、高分子材料の劣化について基礎から解説いたします。
高分子の熱・熱酸化劣化・光劣化のメカニズムと安定化対策からポリオレフィンを中心としたプラスチックの劣化機構および酸化防止剤・光安定剤の適切な選択・使用方法について解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 高分子の劣化・変色メカニズムと対策技術,評価方法

(2021年11月12日 12:30〜14:15)

 高分子材料は、長期間使用しているうちに、様々な要因により徐々に本来の特性を失い実用に耐えなくなります。  本講では、高分子材料の耐久性と寿命制御に関する理解を深めていただくために、劣化反応のメカニズムと劣化防止・安定化の手法および、劣化反応に伴って現れる化学構造変化と諸物性の変化を説明します。特に、高分子の熱・熱酸化劣化および光劣化のメカニズムを分かりやすく説明した後に、安定化対策について解説します。さらに、ケーススタディを通して、高分子の劣化挙動を解析する手法を紹介します。

  1. はじめに
    1. 高分子材料が関わる経年劣化事故
    2. 高分子の劣化現象と劣化要因
  2. 高分子の熱・熱酸化劣化とその安定化
    1. ポリオレフィンの熱劣化メカニズム
    2. ポリオレフィンの熱酸化劣化メカニズムと安定化
    3. 芳香族高分子の劣化メカニズム
  3. 高分子の光劣化とその安定化
    1. 光化学の基礎
    2. 高分子の光劣化メカニズム
    3. 光劣化の支配因子
    4. 紫外線吸収材 (UVA)
    5. ヒンダードアミン系光安定剤 (HALS)
  4. ケーススタディ
    1. SANの熱黄変化 – IRによる解析
    2. PCの光黄変化 – 深さ方向分析
    3. PSFの光劣化 – ケイ光・リン光測定による解析
    4. ジュート/PP複合材料の熱・光劣化 – 成分分離による検討
    5. 海洋プラスチックごみとマイクロプラスチック

第2部 酸化防止剤,安定剤などの処方によるプラスチック製品の劣化・変色対策

(2021年11月12日 14:30〜16:15)

 自動車のバンパーや内装材、電子機器部材、食品用容器など、多くのプラスチック材料が世の中に流通しているが、これらは多くの場合、複数の樹脂添加剤が配合されている。代表的な添加剤である酸化防止剤/光安定剤は熱や光による酸化劣化を抑制し、製品の寿命を飛躍的に改善する一方で、添加剤種の選定や添加量を誤るとブリードアウトによる外観不良や変色を引き起こす可能性がある。  本講演では、ポリオレフィンを中心としたプラスチックの劣化機構について説明するとともに、酸化防止剤/光安定剤を紹介しながらその適切な選択・使用方法について解説する。また、昨今プラスチックごみによる環境汚染が地球規模の社会問題となっている。当社が環境負荷低減を目的として開発したアデカシクロエイドシリーズも併せて紹介する。

  1. 添加剤とは
    1. プラスチック製品の抱える課題
    2. プラスチック用添加剤の種類
  2. 酸化防止剤の種類と有効な使用方法
    1. フェノール系酸化防止剤
    2. リン系酸化防止剤
    3. チオエーテル系酸化防止剤
  3. 光安定剤の種類と有効な使用方法
    1. HALS (ヒンダードアミン系光安定剤)
    2. UVA (紫外線吸収剤)
  4. その他添加剤の紹介
    1. ポリオレフィンリサイクル材向け添加剤パッケージ
      - アデカシクロエイド UPRシリーズ -
  5. 各種添加剤の併用
    1. 添加剤の選び方
    2. 実用配合処方の紹介

受講料

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