炭素循環 (カーボンリサイクル) 技術

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本セミナーでは、二酸化炭素を原料としたエネルギーと化学品の製造技術、さらに実現可能なバイオマスや廃プラスチック原料からエネルギーと化学品製造技術を最新の欧州、米国、中国の動向を含めて解説いたします。

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プログラム

日本は2030年地球温暖化ガス46%削減,さらに50%削減を目指すことと2050年にはカーボンニュートラルを宣言した。欧米に後れを取っている日本にとっては極めて困難な課題であるが、実現しなければならない。欧州はグリーンディールを実行し始め水素戦略を前面に掲げている。日本はCCSを前提としたCO2削減は困難であるため炭素循環 (CCU) がカーボンニュートラルの唯一の方法と考えられる。そのためには太陽光や風力などの再生可能エネルギーからの水素の製造とCO2フリー水素を用いた燃料と化学品の製造技術を確立しなければならない。資源的に制限の有るバイオマスは有効に利用されなければならない。また、国内で焼却処分されている廃プラや都市ゴミは貴重な炭素資源であるので、これらを用いてプラスチックのリサイクルと化学品原料とする必要がある。  本セミナーでは、先行する欧米のカーボンニュートラル技術を知り、日本が2050年までに開発しなければならない技術を解説したい。開発のカギは触媒にあると言っても言い過ぎではない。  欧州では、総力を挙げたグリーンディールが施行され始め、2050年に向かって新たな水素社会の構築を目指し始め多くのCO2フリーのグリーン水素を用いたプロジェクトが動き始めた。2050年までにCO2ゼロ社会にするためはCO2と再生可能水素を用いたエネルギー、化学品の製造は必須である。バイオマスが豊富にない日本でも都市ゴミを再生可能資源として使える。国内の余剰電力や再生可能電力による国産の燃料や化学品の製造は夢ではない。炭素循環に基づいた日本におけるビジネスの可能性を探したい。

  1. CO2削減対策
    1. CO2排出の現状
      1. 世界のCO2排出量
      2. IPCCの報告
    2. 世界のCO2削減対策動向
      1. グリーンディール政策
      2. IEAのカーボンニュートラルロードマップ
    3. 日本の2030年、2050年カーボンニュートラル対策
      1. エネルギー基本計画
      2. カーボンプライシング
      3. CO2削減技術と課題
    4. CO2の回収・捕集と貯留
      1. CO2の回収
      2. CCS
        • EOR
        • 欧州プロジェクト
      3. DAC (空気中のCO2の回収)
    5. 水素の製造と利用
      1. グリーン水素、ブルー水素
      2. メタン分解による水素 (ターコイズ水素)
      3. 人工光合成技術の現状
      4. 進み始めた国内外の水素プロジェクト
      5. 水素キャリア
        • 液体水素
        • アンモニア
        • MCH
      6. 燃料電池の現状
        • 定置型燃料電池
        • 燃料電池車
    6. バイオマス利用によるCO2削減
      1. バイオマスによる燃料の製造
      2. バイオマスから化学品の合成
      3. バイオプラスチックの現状
    7. 廃プラのケミカルリサイクルと都市ゴミ利用によるCO2削減
      1. 廃プラの液化
      2. 廃プラの液化海外技術と国内動向
      3. 廃プラのガス化
      4. 廃プラのガス化海外技術と国内動向
  2. CO2の利用技術
    1. 合成ガスの製造
      1. ドライリフォーミング
      2. CO2の還元
      3. 共還元
    2. CO2から燃料の合成
      1. メタンの合成
      2. DME
      3. LPGの合成
      4. e – fuel
      5. 航空燃料
      6. 船舶燃料
    3. CO2から化学品の合成
      1. メタノールの合成
      2. メタノールから化学品の合成
      3. エタノールの合成
      4. エタノールから化学品の合成
    4. CO2からポリマーの合成
    5. 電解及び光触媒によるCO2利用

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