今春に日本のスマートフォン、タブレットPCの普及台数が2000万台に到達すると見込まれており、ようやく本格的な電子出版ビジネスが生まれる兆しが見えてきた。全世界で販売台数が2億台に到達したアンドロイド端末は、米国で音楽配信ビジネスに進出し、Google+を使ったソーシャルマーケティングをはじめた。文字、画像、音声、映像が融合するこれらのデバイス、プラットフォームがソーシャルメディアと出会うが、出会うことでこれまでの電子出版、放送、通信のビジネスを大きく変革させる可能性を秘めている。 またコミックを中心に日本のコンテンツが海外市場に飛躍的に展開させるのにも電子出版、デバイス、プラットフォームが鍵を握る。本講演では、電子書籍市場の発展、形成が日本経済の成長戦略になるとして新たな胎動が見られるなかで、電子出版と放送・通信にフォーカスを当てた2012年の市場創造のアイデアを提案する。