自動車産業が変貌する

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日系自動車メーカーはコスト圧力の高まりや理不尽なほどの円高に喘いでいる。一方で日本政府からはFTAに参加する方向が示されており、貿易の更なる活性化が想定される。このような状況下、日本の自動車生産市場としての規模は今後、縮小していく見込みである。  日系部品メーカーは従来、ケイレツ完成車メーカーの海外展開に合わせて現地に進出してきたが、その完成車メーカーは昨今、中国をはじめとする新興国の現地部品メーカーから調達する意向を強めている。  一方で中国は世界一の市場にまで上りつめ、いまやその規模は1700万台に達する。この中で、自主ブランドを含めた中国系自動車メーカーは力をつけてきており、実際シェアも伸ばしている。  つまり、日系部品メーカーには中国系完成車メーカーの開拓によって、まだまだ成長できる余地が存在している。しかし、日系部品メーカーが自力で開拓するには様々な困難もある。そこでよい中国パートナーを見つけ、健全な関係を築き、継続していくことが重要となる。  そこで本講では、日系部品メーカーに焦点を当て、中国パートナーと組んで中国系完成車メーカーを攻略することで広がる世界を提示した上で、その実現に向けて重要となるパートナーの選定、提携形態、コミュニケーション、技術・情報のリスク管理などについて、事例やインタビュー内容を交えながら解説し、今後のグローバル展開に向けた示唆を導き出す。

  1. FTAを踏まえた世界市場のダイナミズム
    1. FTAに対する各国の取組み
    2. 世界でひとつになる市場
    3. グローバルで市場を捉える必要性
  2. 日系部品メーカーが直面する状況
    1. 日本の生産市場の縮小
    2. 日系OEMの日系部品メーカー離れ
    3. 新興国市場の可能性
  3. 中国系OEM開拓の重要性
    1. 中国市場の圧倒的な規模と顕在化時期
    2. 中国OEMの勢力拡大
    3. 中国OEMの開発・調達意向
  4. 中国パートナーの必要性
    1. 中国OEMの開発・調達実態と開拓の要件
    2. 日系部品メーカーにおける自力の限界
    3. 日中連合の補完性
  5. 協業が機能するための要諦
    1. 自社に適した提携相手の選定
    2. 損をしない提携形態の設計
    3. パートナーとの信頼関係構築
    4. 技術流出リスクや情報の管理
  6. 質疑応答/名刺交換

会場

クラブハウス会議室 赤坂
107-0052 東京都 港区 赤坂2-5-1
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