人工光合成の最新研究動向から今後の課題と展望まで

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本セミナーでは、人工光合成を理解する上で必要となる光化学について基礎から解説し、人工光合成について解説いたします。
さらに、人工光合成研究の中でも、二酸化炭素をエネルギー・有用炭素資源 (石油資源) へと変換する技術の未来像を中心に解説いたします。

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プログラム

人類が喫緊に解決すべき課題として「エネルギー枯渇」「有用炭素資源枯渇」「温暖化による環境変動」が挙げられるが、これらの問題は根本的には一つの原因によるものである。これらの課題を解決する未来技術として、「人工光合成」が注目され始めた。「人工光合成」とは、太陽の光をエネルギー源として水および二酸化炭素といった低エネルギー物質を、石油のような高エネルギー物質へと変換する技術である。「人工光合成」を理解する上で最も重要な学問体系として「光化学」という分野が存在するが、光化学を専門に学ぶ機会はほとんどないため、「人工光合成」の真の課題なども理解し難いものとなっている。  本講演では、「人工光合成」の意義とこれら理解する上での基礎的な光化学の特徴について、可能な限り簡単に解説する。さらに、人工光合成研究の中でも、二酸化炭素をエネルギー・有用炭素資源 (石油資源) へと変換する技術の未来像を中心に解説する。

  1. CO2を光資源化する意義
    1. 人類が直面している三大危機
    2. 枯渇する炭素資源
    3. 三大危機の原因
    4. 人工光合成の意義
    5. 太陽エネルギーと光合成の規模
    6. なぜ人工光合成なのか? 〜他のエネルギー技術との相違〜
  2. 天然光合成の脅威の機能と人工光合成
    1. 光反応のタイムスケール
    2. 多電子変換の重要性と困難さ
    3. 天然光合成系の緻密な構造
    4. 天然の光捕集系
    5. Zスキーム
    6. 電子伝達系
  3. 人工光合成系 (Solar Fuels) の研究例
    1. 本多 – 藤島効果
    2. 光水素発生
    3. 光酸素発生
    4. 国内と海外の動向
  4. CO2の資源化技術
    1. CO2を還元する困難さ
    2. キーワード解説
      • 触媒
      • 増感剤
      • 多電子変換
    3. 半導体光触媒系
    4. その他の触媒
    5. 金属錯体光触媒
      1. 単一系錯体触媒
      2. 混合系増感系触媒
      3. 連結系光触媒
    6. 現状のエネルギー変換効率
    7. 今後の課題と展望
  5. まとめ

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