ケモインフォマティクスの研究動向と応用事例

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本セミナーでは、医薬学分野におけるケモインフォマティックス最前線と応用例を解説いたします。

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ケモインフォマティックス、ケモメトリクス、機械学習、統計学、人工知能 (AI) 、データマイニング… 単語は乱立するものの、何がどの部分を表し、互いにどんな関係にあるのかは、意外と簡単ではない。こうした単語の表す部分を整理するとともに、それらに属する手法について、通常、ケモインフォマティックスでは触れられない様な手法も含めて解説する。  また同時に、医薬学分野への応用例を豊富に解説することにより、類似の各手法にどのような特徴があるのか、把握しやすくする。  又、先日、深層学習による応用例としてAlphaFold2とMetalantisが発表され、世界は震撼した。 詳細について、必ずしも論文で触れられていない部分もある事が想像されるが、出来る限り解説したい。

  1. ケモインフォマティックスの歴史~PLSから深層学習まで
    • 当初 (或いは現在も) ケモメトリクス (計量化学) と呼ばれたケモインフォマティクスは、PLSのS. Wald、SIMCAのB. Kowalski に始まると考えられる。
      その後、Advanceな多変量解析法の応用を経て、深層学習、強化学習など、機械学習の応用に至った経緯を簡単に紹介する。
  2. ケモインフォマティックスで使われる多変量解析法・機械学習・AI
    • 重回帰分析、部分最小二乗法 (PLS) 、Logistic回帰、多次元尺度法等の多変量解析法
    • 相関ルール、クラスタリング等のデータマイニング手法
    • ノンパラメトリック回帰、カーネル手法、ニューラルネットワーク法等の機械学習法
    • 深層学習、強化学習など、これらの分類に当てはまらないAdvanceな手法~AI
      に関して解説する。
  3. 多変量解析、機械学習・AIの化学薬学分野への応用例
    • カーネル主成分分析による違法薬物の合成経路の推定
    • ノンパラメトリック回帰の疫学への応用
    • 指紋照合型自己組織化ニューラルネットワークの脳腫瘍の予後予測への応用
    • カーネル主成分分析による肺腺がんの予後予測への応用
      を紹介する。
  4. ケモインフォマティックスの近未来~AlphaFold2、Metalantisの衝撃
    • 2012年、Trontoショック、Googleショック
    • 2021年、AlphaFoldショック、Metalantisショック
      によって、世界は当に震撼した。今世紀には実現不可能と思われた「AIによるたんぱく質の立体構造予測」「AIによる量子化学計算」が、しかも高精度で実現した。科学は時に、一足飛びに進化する。既にAIは将棋の名人に圧勝し、碁でもそれに匹敵する力を得ている。今、不可能と考えていることも、そう遠くない将来に実現する可能性は低くない。ここでは、ケモインフォマティックスの可能性について考えてみたい。

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