熱処理によるゆがみ・残留応力・割れの発生メカニズムと対策

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本セミナーでは、熱処理について基礎から解説し、熱処理による変形、残留応力、焼割れの発生の仕組み・原因と対策について解説いたします。

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なぜ、熱処理により、鋼製部品にはゆがみや割れが生じるのでしょうか。このような質問に対する答えは、熱処理の通常の解説書には書かれていないような気がします。実は、この問題の本質は、シミュレーションとその結果の分析で、ようやく明らかになってきました。現在では、日本刀の焼入れによる反り、浸炭焼入れ・高周波焼入れ・窒化による表面の圧縮残留応力の発生をはじめとして、通説をくつがえすような現象についての理解が得られてきています。  本セミナーではできるだけ分りやすく、熱処理によるゆがみ、残留応力、そして焼割れの発生のメカニズムについて解説いたします。もちろん、浸炭焼入れ、高周波焼入れ、窒化のような実際のプロセスでの現象にまで踏み込むつもりです。ゆがみと割れのメカニズムを理解するだけでなく、その知見を対策に活かす方法についても明確にします。さらには、この分野に対する国内外での取組み、そしてその展望についてお話しします。シミュレーションから得られた現象の本質を知ることが、現場での問題の根本的な解決に結びつくものであると確信しています。

  1. 熱処理におけるゆがみ・残留応力・割れの概要
    1. 熱処理ゆがみ・焼割れの事例
    2. ゆがみと応力・ひずみの関係
    3. ゆがみと残留応力の発生理由
    4. 焼割れの発生理由
  2. 熱処理シミュレーションの仕組み
    1. 熱処理シミュレーションの開発の経緯とシステムの概要
    2. 相変態とそのモデル
    3. 各種ひずみとそのモデル
  3. 熱処理部品におけるゆがみ・応力・割れの発生メカニズム
    1. 軸の焼曲り (日本刀の反り)
    2. 焼入れ円柱の寸法変化と残留応力
    3. 片側浸炭板の焼曲り
    4. 浸炭焼入れリングのゆがみと残留応力
    5. 高周波焼入れリングのゆがみと残留応力
    6. 窒化によるゆがみと残留応力
    7. 部品の焼割れ (水素の寄与)
  4. 熱処理シミュレーションによる問題解決と展望
    1. シミュレーションの知見からの対策
    2. 国内外での取組み
    3. 展望

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