設計においては、各部品が公差いっぱいばらついたとしても、製品の機能が確保できるようにしなければなりません。そのためには公差計算を行い、加工コストとのバランスを取りながら寸法や公差を設定していく必要があります。この一連の作業が公差設計です。
本講座では、上記の作業を実践できるようになるために必要な知識を習得するための講座です。
- 第1章 公差設計の概要
- 公差計算の具体的な例
- 公差設計のメリット
- 検図について
- 公差設計の流れ
- 公差とコスト
- 公差設計のPDCA
- 普通公差
- 公差の課題を解決する
- 設計作業終盤のワークフロー
- FMEAの具体的事例
- リスクマネジメトからの要求
- 第2章 公差設計と幾何公差 (GD&T)
- GD&T (幾何的寸法許容差設定および表示表)
- JISの改訂
- サイズ公差と幾何公差
- JIS改訂で変わった用語
- ISOとASME
- 第3章 正規分布と工程能力指数
- 正規分布の性質
- 公差とばらつき
- 正規分布とは
- 母集団とサンプル
- 平均値と標準偏差の求め方
- 正規分布の表し方
- 正規分布の性質
- 不良率の推定
- 不良率の求め方
- 正規分布の規準化
- 工程能力指数
- Cp
- Cpk
- CpとCpkの使い分け
- 第4章 統計的取り扱いと公差の計算
- 分散の加法性
- 統計的取り扱いと公差の計算
- 互換性と不完全互換性
- 【例題1】~【例題4】
- 公差設計のPDCAまとめ
- さまざまな公差の計算方法
- 第5章 公差設計の実践レベル
- 不良率の計算事例
- 幾何公差の公差計算事例
- ガタとレバー比の考え方