機能性流体 (ER流体/磁性流体/MR流体/電界共役流体) 活用のための調整・評価・制御法

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本セミナーでは、機能性流体の構造と特性などを基礎から説明し、MR流体に関する実用的な開発とその応用技術について解説いたします。

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プログラム

ER (電気粘性) 流体、磁性流体、およびMR (磁気粘性) 流体は、電界または磁界の印加・除去により、見かけの粘弾性が可逆的に変化する流体であり、電界共役流体 (ECF) は直流高電圧の印加によって活発な流動を発生する流体である。これらは機能性流体として分類され、電気的・磁気的信号によってアクティブ制御が可能、かつ特性の変化率が極めて大きい点に特徴を有します。また、これらの流体は、機械システムに導入することが比較的容易であり、今後のアクチュエーター技術を支える制御要素として広範囲な応用が期待されます。  本講演では、機能性流体の基本的な動作メカニズムとこれらの応用技術について解説します。

  1. はじめに
    1. 機能性流体と歴史的背景
    2. 機能性流体の基本原理と挙動
    3. 機能性流体の応用分野と研究状況
  2. ER流体 (ERF: Electro-Rheological Fluids)
    1. ER流体の種類と組成
    2. ER効果発現メカニズムと応力特性
      1. 分散系ER流体と均一系ER流体のER効果 (基本的応力特性)
      2. ER効果発現の理論的検討 (球形粒子分散系ER流体)
      3. 粒子分散系ER流体のER効果 (静的特性と動的特性)
      4. 分散系ER流体が具備すべき条件
    3. ER流体デバイスと関連技術への適用
    4. ER流体の応用技術
      1. ER流体の応用デバイス
      2. 応用デバイスが抱える問題
      3. ERゲル (ERG) の開発とその応用
  3. 磁性流体 (MF:Magnetic Fluids)
    1. 磁性流体と磁気的性質
      1. 磁性流体の組成
      2. 磁性流体の磁気的挙動
    2. 磁性流体 (MF) の応用例
  4. MR流体 (MRF: Magneto-Rheological Fluids)
    1. MR流体と磁気的性質
      1. MR流体の組成
      2. MR流体と磁性流体の比較
    2. MR効果 (基本的応力特性)
      1. 降伏応力の発現
      2. MR流体が具備すべき条件と問題点
    3. MR流体の問題点の解決検討 (実用的開発)
      1. 分散媒のチキソトロピー化とMR流体の作製
      2. 開発したMR流体と性能評価
    4. MR流体の応用技術
      1. MR流体の関連技術とデバイスの基本的設計
      2. MR流体の実用デバイス例
    5. 磁気混合 (MC) 流体とその応用
  5. 電界共役流体 (ECF: Electro-Conjugate Fluids)
    1. 電気流体力学 (EHD) による液体ポンピング
      1. EHD現象の研究分野と体系
      2. 液体を駆動する力の根源
    2. EHD液体ポンピングのメカニズム
      1. 従来のメカニズムと実用上の問題点
      2. 問題点の解決に向けた新規メカニズム
    3. EHDポンプとポンピング特性
      1. EHDポンプ用電極の試作
      2. EHD液体引き出し現象
    4. 電界共役流体の応用技術 (近年の動向)
  6. おわりに

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