本セミナーでは、機械構造物の破壊事故を防ぐための金属材料の疲労破壊メカニズムや疲労設計手法について解説いたします。
また、フラクトグラフィ手法についても解説し、疲労破壊を防ぐための対策例も紹介いたします。
機械構造物の破壊事故は、6~8割が何らかの疲労損傷によると言われる。比較的小さな荷重が繰返し負荷されることによって生じる疲労破壊は、前兆を捕らえることが難しく、壊滅的な破壊事故を起こす危険性がある。したがって、機器の安全設計だけでなく保守や点検なども含めた信頼性を確保する場合、疲労破壊機構の基礎や、基本的な疲労設計手法を理解しておく必要がある。また実際に破損事故が起こってしまった場合には、得られた破面から情報を探るフラクトグラフィが、破壊事故解析の重要なツールとなるため、その基礎を理解しておくことも重要である。 本セミナーでは、金属材料の基本的な疲労破壊メカニズム、および切欠きや平均応力と行った疲労寿命に影響を及ぼす因子を考慮した疲労設計手法について解説する。さらに、特に疲労破壊に関連した基礎的なフラクトグラフィ手法についても解説するとともに、疲労破壊を防ぐための一般的な対策例を紹介する。