核酸医薬品における承認申請作成/必要なデータ/パッケージ内容とCMC/品質評価・不純物管理

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第1部. 核酸医薬品の承認申請作成/必要なデータ/パッケージ内容と当局の照会

~非臨床から臨床へどうやってつないでいくか〜

(10:30~12:30)

 近年国内外で新しい核酸医薬品が相次いで承認され、新しいモダリティとして核酸医薬品の注目度が上がっている。一方、低分子医薬品や抗体医薬品等と異なり、核酸医薬品には統一したガイドラインが存在せず、非臨床試験や臨床試験パッケージの構築に苦労しているのが現状である。  本講演では、核酸医薬品の品質、非臨床試験及び臨床試験を実施するうえで留意すべき点、最近の規制当局の審査について演者の経験も踏まえ解説したい。併せて、核酸医薬品の研究開発の動向についても紹介する。

  1. 核酸医薬品の分類及び特徴
  2. 臨床試験開始に必要な非臨床試験パッケージ
    • 核酸医薬品の薬理試験を実施する際の留意点
    • 薬物動態試験における核酸医薬品の分析について
    • 臨床試験開始に必要な毒性試験パッケージの考え方
  3. 核酸医薬品の臨床試験の考え方
    • 第I相 (First-in-Human) 試験の考え方
    • 第II相 (Proof-of-Concept) 試験の考え方
    • 核酸医薬の臨床試験において留意すべき点
  4. 核酸医薬品のCMC
    • 核酸医薬品の開発におけるCMC上の課題及びその対応
  5. 規制当局との相談において留意しておいた方がいい点
    • 規制当局から指摘を受けやすい点とその対応
  6. 核酸医薬品に関する新しい技術開発の動向

第2部. 核酸医薬品開発における製造/分析方法とCMCに求められる要素・基礎理解

(13:15~15:15)

 近年、疾病の原因となる遺伝子の発現を制御し、その治療や予防を実現しようとする核酸医薬品の実用化が進み、大きな注目が集まっている。本講演では核酸医薬品製造についての現況を概説することで、核酸医薬品のCMCに求められる要素を整理し、核酸医薬品の開発及び周辺技術開発を考える上での情報提供の場としたい。

  1. 核酸医薬品の製造
    1. 核酸医薬品の合成原理
    2. 核酸医薬品の原料
    3. 核酸医薬品の合成
    4. 核酸合成の新しい技術
      • 長鎖核酸のニーズと合成法
    5. 核酸医薬品の合成後の処理
    6. 核酸医薬品の精製方法
    7. 核酸医薬品の精製以降工程
    8. 核酸医薬品製造のサプライチェーン
  2. 核酸医薬品の分析方法
    1. 核酸医薬品の純度試験
    2. 核酸医薬品の確認試験
    3. 原薬と製剤の品質試験
    4. 開発初期における物性検討

第3部. 核酸医薬品における品質評価と不純物管理に対する考え方

(15:30~17:30)

 核酸医薬品の品質評価に特化したガイドラインがないために、低分子医薬のガイダンスを参考に品質管理の考え方がケースバイケースで判断されている.国内ではAMED研究班 (アンチセンス医薬品の品質評価) を中心にガイダンス整備が進められており、製薬協・核酸品質評価TFも議論に参加している。  本講演では、核酸医薬品の品質管理に関する考え方について各項目に沿って紹介したい。

  1. 核酸医薬品とは
    1. 特徴と構造
    2. 合成法
  2. 品質関連ガイドラインの整備状況
    1. 既存ガイドラインとの関連性
    2. 既承認薬における対応例
  3. 核酸医薬品に含まれる不純物の種類
    1. 不純物の由来と分類
    2. 不純物の構造と生成メカニズム
  4. 核酸医薬品に含まれる不純物の管理戦略
    1. 出発物質の管理
    2. 原薬の分析法開発
    3. 原薬不純物の群管理
    4. 不純物に関する閾値の考え方
    5. 不純物のM7対応
  5. 品質評価のケーススタディ
    1. 立体異性体の管理方法
    2. 一本鎖オリゴヌクレオチドの不純物管理及び含量算出方法
    3. 二本鎖オリゴヌクレオチドの不純物管理及び含量算出方法
    4. 製法変更時の品質同等性の考え方

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