カーボン系材料を利用した高熱伝導材料材料の開発

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本セミナーでは、高熱伝導材料の概要とフィラーの活用法を中心に、高熱伝導化の理論から実際の配合の仕方まで基礎から解説いたします。

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プログラム

第1部 高い熱伝導性を持つカーボンナノチューブとゴムの複合材料の開発

(2021年9月3日 11:00〜12:00)

 先進的な高分子材料のポリロタキサンと液中プラズマプロセスで表面改質した熱伝導性フィラーを用い、従来の工業材料の枠を超えた、熱伝導性・強靭性・柔軟性をあわせもつ複合材料を開発しました。本講座では、本材料開発の背景と合成方法を紹介します。

  1. 本材料が生まれた背景
  2. 本材料開発で鍵となる技術
    1. フィラーの水中プラズマプロセス処理とポリロタキサン
  3. 金属並みの熱伝導率を備えたゴム複合材料
    1. 高熱伝導率実現に向けた試み
    2. ゴム特性と10W/m・K以上の熱伝導率が両立された複合材料はどのように合成されたか

第2部 電気伝導性に優れたグラフェン充填高分子複合材料の開発

(2021年9月3日 13:00〜14:30)

  1. 高分子材料の複合化とフィラーの機能性
    1. 複合化プロセス
    2. フィラー充填量への依存
    3. 高分子/フィラーの界面制御
  2. フィラー分布の制御
    1. ポリマーブレンドによるフィラー成分の局在化
    2. マスターバッチプロセスによるフィラー分布の制御
  3. グラフェン充填複合材の評価、観察
  4. 実用化に向けて

第3部 酸化グラフェンを用いた樹脂複合材の熱伝導性改善技術

(2021年9月3日 14:45〜16:15)

 近年注目が集まっている高熱伝導材料において、酸化グラフェンを用いた窒化ホウ素の表面修飾とその効果について解説します。

  1. 高熱伝導材料の概要
    1. 高熱伝導材料の位置づけ
    2. 高熱伝導性コンポジット材料の必要性
    3. 高熱伝導化の理論
      1. 熱伝導のメカニズム
      2. フィラー充填系の熱伝導率予測
      3. 熱伝導率測定法の違いと特徴
      4. 樹脂の高熱伝導化
      5. 窒化ホウ素を用いた材料の高熱伝導化
      6. フィラーの界面制御
  2. 酸化グラフェンを用いた樹脂複合材の熱伝導性改善
    1. 酸化グラフェンによる窒化ホウ素の表面改質
      1. グラフェン類の構造・特徴
      2. グラフェン類の分析方法
    2. 酸化グラフェンによるBN修飾
      1. 酸化グラフェンによるBNの修飾方法
      2. 表面改質BNの分析
      3. 表面改質BNを用いたコンポジットの物性
      4. 他のフィラー (ALN、MgO等) への展開

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