既存工場へのIoT、ロボット導入と効果的な運用の仕方、進め方

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本セミナーでは、人作業・機械作業のデータ収集ポイント/リアルタイム管理・履歴管理データの切り分け・蓄積/活用ポイントについて、製造現場の人手不足問題を解消する豊富な実践事例を交えて詳解いたします。
既存の工場にIoTやAIを導入する際の手順、効率的・効果的なレイアウト設計、センサの選び方、データ収集の仕方、分析、活用、運用のポイントについて詳解いたします。

日時

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プログラム

第1部. 老朽化した古い設備のIoT化と データの集め方、ポイント

(2021年8月23日 10:00〜12:00)

 製造業のIoT化の検討が進んでいますが、一番ネックとなるのは既存工場の20年以上前の老朽化した設備の利用が多い点です。センサーメーカーに外付けのセンサーからの情報収集の提案を依頼した所、高額な割に中途半端な対応の内容でトップからの合意が得られないとか、現場管理としてどんな視点で何をどの程度管理すると良いのか? 現場からの情報収集はどのように行えば良いのかわからないといった声を良くお聞きします。これらについて具体的な事例を交えながら解説していきます。特に便利な道具のデジタルからくりとしてRaspberry Piを活用した具体例をいくつかご紹介します。設備の稼働信号の収集事例については実際にデモをお見せしながら説明します。デジタル人材育成やセキュリティについても取り上げます。

  1. 製造業におけるIoT化の経緯と課題
    1. IoT化の流れ
    2. IoT化でよく失敗する例と原因
  2. 失敗しない既存ラインでのIoT化の進め方
    1. IoT全体像
    2. IoT化の手順
    3. 現状可視化の手法
    4. 課題の構造化
    5. 7つのムダ排除の観点による導入ステップ
  3. デジタルからくりRaspberry Piを活用した導入例
    1. 設備からの稼働状況把握 (Raspberry Pi×センサー)
      • →生産管理指標によるカイゼンIoT
    2. 工具在庫の物体識別 (Raspberry Pi×OpenCV)
      • →現場と手配のデジタル連携による在庫管理の強化
    3. 生産日報のAI – OCR活用 (Raspberry Pi×Tesseract)
      • →アナログ→デジタル変換による人間系と情報系のハイブリットIoT化
  4. IoT化を進めるための人材育成とセキュリティ対策
    1. 工場IoT人材育成に必要なスキルと教育方法
      • 工場IoTスキル体系
      • 生産管理スキル体系
      • ITスキル体系
    2. 工場IoTに必要なセキュリティ対策

第2部. 既存の工場へのIoT導入による データの統合、一元管理と効果的な活用の仕方

(2021年8月23日 12:45〜14:45)

 多くの既存工場の場合、機械や設備も古くいざIoT実装しようと思ってもデータの収集から管理、活用まで、どういう手順で手を付けていけばいいのかハードルも多く判らない場合が多い。  本講座では、QCDEの観点から機械・環境・人・モノの情報を有効に活用する上で、基幹システムとのネットワーク連携、無線ネットワーク環境の特性を踏まえた適材適所の勘所からエッジサイドとクラウドサイドのデータ統合によるメリット、デメリットを含め、先行する事例を例示しながら目的と効果、課題解決のポイントについてご説明する。適切な情報管理の為のアイデア、気付きを得て頂ける機会になれば幸いである。

  1. 工場へのIoT・AI導入の基礎
    1. 目的と手段、活用域の全体像
    2. ものづくりデータとは?
  2. IoT・AI導入のステップ
    1. IoTシステムの実態とは?、PoCの位置づけ
    2. IoT化のレベルと適用効果の範囲
    3. 投資対効果の視点
  3. 適切なデータ収集の方法
    1. どういうデータが必要か? センサーの選び方
    2. データ量と処理能力の関係
    3. ネットワーク選定の考え方
    4. ネットワーク環境の構築方法
    5. 工場現場におけるIoT活用と5Gとの関係
  4. 目的別データ収集、選定の仕方
    1. データの蓄積、保管、分析について
    2. データ統合、一元管理の留意点
    3. エッジとクラウド、商用利用とオンプレ活用
    4. 工場内でのセキュリティ対策について
  5. 工場内物流、調達、購買と連動したIoT
    1. SCMとの連携、AR/VR/MRとの連動
    2. もの/人/設備との連動
  6. 具体的な活用事例、適用事例

第3部. 既存工場へのロボット導入・活用による 生産ライン自動化設計の実践

(2021年8月23日 15:00〜17:00)

 深刻化する製造業の人手不足の対応策としてロボットを活用した自動化の需要が高まっています。製造現場では、もっと多くのロボットが導入され、ロボットが活躍できるチャンスが多くあるにも関わらず安全性や操作性、費用対効果等々で導入に至っていないのが現状です。ロボットは、導入すればすべての問題が解決する万能選手ではありませんが、作業に見合った適材適所に導入することでその効果を最大限に引き出すことは可能です。  本講座では、ロボットを活用した自動化の手法や考え方や自動化設備の設計ノウハウを習得し、また、ロボット導入する際の検討事例をもとに適正な台数を決めるポイントから自動化レイアウト設計の実践力を身に付けます。

  1. ロボットの活用状況
    1. ロボットの活用の実態
    2. どんなところでロボットを活用するか
    3. ロボットを導入する課題と対策
  2. ロボットによる自動化の秘訣
    1. ロボットの種類と選定のポイント
    2. ロボットの役割と自動化のポイント
    3. ロボットの導入台数削減のポイント
  3. ロボットによる自動化設備の設計ノウハウ
    1. 自動化に不可欠な自己完結型設備とは
    2. 不良品を作らない流さない設備づくりとは
    3. 止まらず故障しない設備にするためには
  4. ロボット動作のシミュレーションと対策
    1. ロボット台数の適正化検討

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