広色再現性で飛躍するディスプレイ用量子ドット (QD) 技術とその展望

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本セミナーでは、Samsung社の目指すQD技術を、PLとしてのQD構造、材料、OLEDと競争を続けるTV市場動向とともに解説し、さらにカラーフィルター状にQD層を形成し、青色OLEDを光源とするQD-OLED、ナノサイズ青色LEDを光源とするQNEDの次世代技術の課題を解き明かします。
また、材料進化の重金属代替“Cdフリー”の特性、課題、新材料探索状況も示します。

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ナノテクノロジ技術として量子ドット (QD) はディスプレイに鮮やかな広色再現性の世界をもたらしている。Samsung社はQLEDとしてOLEDに対抗するTVブランド化を行った。これはホトルミネッセンス (PL) としてのQDの働きであり、青色LED光源と色変換QDシートをLCDに搭載する製品である。2021年はさらにQD技術とMini-LED BLを組み合わせたTVで攻勢をかけている。  本セミナーでは、Samsung社の目指すQD技術を、PLとしてのQD構造、材料、OLEDと競争を続けるTV市場動向とともに解説し、さらにカラーフィルター状にQD層を形成し、青色OLEDを光源とするQD-OLED、ナノサイズ青色LEDを光源とするQNEDの次世代技術の課題も解き明かす。また材料進化の重金属代替“Cdフリー”の特性、課題、新材料探索状況も示す。さらにQDシート搭載製品事例として、市場影響力の大きいApple社のMini-LED BL搭載iPad Proの構造と表示性能を解析する。  次世代技術として、BT2020で100%を超える超広色再現性に加えて、全InkJet製法で低コスト化を目指す次世代エレクトロルミネッセンス (EL) のQDデバイスQD-ELの構造、特性、課題も解説する。これらの展望を最新のSID2021講演、各社の特許公報から紐解く。

  1. ディスプレイ市場の動向と戦国絵巻
    1. CES2021におけるTV市場のQDシート搭載LCD、ディスプレイの戦国絵巻
    2. QD技術を牽引するSamsungのロードマップ、TVを中心とするQD技術デバイスの市場動向
  2. ホトルミネッセンスQDシートとその色再現性
    1. QD材料の最大量産製品はQDシート
    2. 重金属フリーQDシートの広色再現性とその課題
    3. QDシート採用事例:Mini-LED BL搭載Apple iPad Pro 12.9 (2021) の構造と特性
    4. 課題対策に動き出したNanosysのホトルミネッセンスQD材料 (SID2021)
    5. ペロブスカイト (Perovskite) QD材料とその状況 (SID2021)
    6. BOEの非QD有機樹脂色変換シート (SID2021)
  3. 三星ディスプレイが開発するホトルミネッセンスQD-CF適用デバイスQD-OLED、QNED
    1. 青色OLEDを光源とするQD-OLEDの構造、製法とその開発課題
    2. ナノサイズ青色LEDを光源とするQNEDの構造、製法とその開発課題
  4. 超広色再現性、低コストを目指すエレクトロルミネッセンスQDデバイスQD-EL
    1. QD-ELの狙いと課題、SamsungのQD-EL技術戦略と赤QD-EL技術 (SID2021)
    2. Nanosysの開発する重金属フリーのQD-EL材料 (IDW2020、SID2021)
    3. 超広色再現性 (BT.2020で106%) を実現したSharpのQD-EL (SID2021)

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