足場材料の研究開発・作製技術と最新動向

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本セミナーでは、細胞足場材料について基礎から解説し、構造制御技術や複合化技術、生体親和性の向上方法などの例を挙げながら組織再生に相応しい足場材料およびその製造方法について解説いたします。

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プログラム

再生医療において、足場材料は細胞を三次元的に分布させ、特定の形状を賦与しつつ、再生のためのスペースを提供するための支持体として重要な役割を果たしている。また、足場材料は、細胞の接着、増殖から基質産生へ向かうように細胞の分化を制御できること、高い生体親和性、機械強度など、実に様々な性質が要求される。加えて、理想的な組織再生を行うためには、増殖した細胞と産生された細胞外マトリックスが組織化し、新しい生体組織が形成される段階で多孔質材料は新しい組織に置換されることが望ましい。  本講演では、再生医療のための足場材料の研究開発の最近の進歩と今後の展開について紹介する。特に、氷の微粒子による足場材料の多孔質構造の制御や生体吸収性合成高分子と天然高分子との複合化、自家足場材料、三次元パターン化多孔質足場材料などの例を挙げながら、再生医療に相応しい足場材料およびその製造方法について述べる。

  1. 再生医療開発に求められる材料研究のアプローチ
    1. 再生医療の現状
    2. 再生医療の要素技術
    3. 細胞を取り囲む微小環境
    4. 足場材料の役割
  2. 足場材料の必要条件
    1. 足場材料の種類
    2. 足場材料の必要条件
    3. 細胞の機能制御
    4. 幹細胞の分化制御
    5. 生体適合性
    6. 生体吸収性
    7. 力学強度
    8. 足場材料の機能評価
  3. 足場材料の現状
    1. 足場材料の原材料
    2. 生体吸収性合成高分子の足場材料
    3. 天然高分子の足場材料
    4. 細胞外マトリックス足場材料
    5. 自家足場材料
    6. 複合足場材料
    7. 階層構造の足場材料
    8. パターン化構造の足場材料
  4. 足場材料の作製技術
    1. ポローゲンリーチング法
    2. 相分離法
    3. 乳濁液凍結乾燥法
    4. 繊維融着法
    5. 三次元プリンティング法
    6. 氷微粒子法
    7. 生体模倣型マトリックス材料の作製法
    8. 自家足場材料の作製法
    9. 複合多孔質材料の作製法
  5. 足場材料の再生医療への応用
    1. 軟骨再生
    2. 骨再生
    3. 骨・軟骨再生
    4. 皮膚再生
    5. 筋肉再生
    6. 心臓再生
    7. 肝臓再生
    8. 肺再生
  6. 中国における再生医療足場材料の割球開発の現状
  7. 今後の展望

受講料

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