品質工学による開発実務効率化

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本セミナーでは、ロバスト設計 (パラメータ設計) を中心に品質工学の知識・ノウハウについて解説いたします。
まず、ロバストな技術開発や製品設計を実現するために知っておきたい基礎知識から解説し、ロバスト設計を中心に品質工学の基本概念、方法論、実務への適用方法を解説いたします。

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プログラム

製品開発中に品質上のトラブルが発生したり、量産後に市場問題が起こると、その対策に多くの時間やコストが費やされ、企業の業績にも影響します。個別の防止策は部分的なものになり、未知の問題には対応しきれません。技術やシステムが新しくなると次々に新たな問題が発生し、対策のための作業量が増大していきます。個々の問題対策の前に、開発・設計段階で製品というシステムをトラブルが起こりにくい頑健な (ロバストな) 体質にすることが重要です。品質工学を導入し、ロバスト設計 (パラメータ設計) を実践することによりこれを実現し、問題対策の作業量を削減することができます。長期的には、魅力ある製品を低価格でタイムリーに市場に提供できる企業体質に変革させることにつながります。  本講座では学問体系としての品質工学ではなく、開発実務で役立つ品質工学を習得していただくことを目的にしています。そのため、関係が深い実験計画法と対比しながら、ロバスト設計を中心とする品質工学の基本概念、方法論、実務への適用方法を解説します。

  1. はじめに ~本講座の狙いと概要~
  2. 実験計画法について
    1. 多因子実験の効率化
    2. 直交表とは
    3. 解析の基本
    4. 主効果と交互作用
    5. 活用場面
  3. 製品開発におけるロバスト性
    1. システムと機能
    2. ロバスト性という概念
    3. ロバスト設計とは
  4. 実験計画法から品質工学へ
    1. 品質工学の概要
    2. 実験計画法と品質工学の違い
    3. 統計的手法からの脱却
    4. 狙いはフロントローディング開発
  5. 品質工学における因子の分類
    1. システムを構成する因子
    2. システムの外部の因子
  6. ロバスト性の評価
    1. SN比と感度
    2. 静特性
      • 望目特性
      • ゼロ望目特性
      • 望小特性
      • 望大特性
    3. 動特性
      • ゼロ点比例式
      • 標準SN比
    4. 機能性評価について
  7. ロバスト設計の実施手順 (1)
    1. 対象とするシステムは何か
    2. システムの機能の検討
    3. 評価特性の決定
  8. ロバスト設計の実施手順 (2)
    1. 誤差因子の設定
    2. 制御因子の選定
    3. 実験の割り付け
  9. ロバスト設計の実施手順 (3)
    1. 実験の実施
    2. データ解析
    3. 最適条件と比較条件の選定
    4. 推定、チューニング、確認実験
    5. 結果の考察と結論
  10. 補足事項
  11. 事例紹介
  12. まとめ

受講料

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