本セミナーでは、疲労強度の基本知識に加え、鉄鋼材料を中心とする材料強度の基本知識、疲労強度の向上方法、環境因子の影響、疲労き裂進展解析、さらに非破壊検査法、等の幅広い範囲を実データも交えながら、わかり易く解説いたします。
機械部品のみならず、橋梁などの構築物における金属疲労についてはマスコミでも取り上げられ、既に周知されているところです。その原因の多くが設計段階でのミスとされています (次に過負荷、環境の順) 。安全を見過ぎた設計をすれば製品として成立しないか、または競争力を失うことになります。また、き裂を早期発見しようとしても高額な費用を要するばかりでなく、発見が困難な場合が殆どです。 なによりも信頼性を確保した上での適切な強度設計が大切なのです。疲労は微小なき裂が少しずつ進展して破壊に至るミクロな現象のため多くの要因 (材料、使用環境など) の影響を受けます。このため疲労破壊のメカニズムをある程度理解しておくことが必要です。 こうしたことから、本セミナーでは、金属材料強度の基礎知識から、疲労のメカニズムおよび疲労強度の向上方法までの幅広い範囲を実例や講師の経験も交えながらできるだけわかり易く、しかも本質的な技術ポイントを押さえながら研修し、実際に役立つ知識としていただくことを狙います。