本セミナーでは、めっき廃液の処理とリサイクルについて基礎から解説し、資源の分離からめっき液のリサイクル技術まで、新ビジネスとして成立させるために必要な技術を詳解いたします。
(2012年3月23日 11:00~14:45)
めっき技術は、古くから使われてきた表面処理技術である。代表的なめっきはクロムめっき、ニッケルめっき、無電解ニッケルなどである。使用済みのめっき廃液と水洗液の両者の処理が必要となる。水洗液は多量に発生するので金属成分と水とを分離して、水は水洗工程に金属成分は濃縮してめっき液に戻すことが多い。 これらの工程で必要となる分離技術やめっき液のリサイクル技術は、あまり発展していない分野である。めっき業が小規模で多数の企業から成り立っていることから生じると思われる。めっき液の処理に必要となる分離技術について解説する。
(2012年3月23日 15:00~16:00)
「リサイクル」が事業として成立するためには、いくつかの条件が揃うことが肝要である。 それらの条件の内、世界的なコンセンサスや国・地方自治体などの規制による強制力を除けば、最も有力な条件は、当然のことながら、市場原理である。 現段階では必ずしも市場原理が働いているとは言えない、「無電解ニッケルめっき廃液」のリサイクルをテーマに、事業として成立させるために必要な構図づくりと技術的に解決すべき課題を考察する。