めっき廃液処理とリサイクル、その事業性

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本セミナーでは、めっき廃液の処理とリサイクルについて基礎から解説し、資源の分離からめっき液のリサイクル技術まで、新ビジネスとして成立させるために必要な技術を詳解いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 めっき廃液の処理とリサイクル技術

(2012年3月23日 11:00~14:45)

 めっき技術は、古くから使われてきた表面処理技術である。代表的なめっきはクロムめっき、ニッケルめっき、無電解ニッケルなどである。使用済みのめっき廃液と水洗液の両者の処理が必要となる。水洗液は多量に発生するので金属成分と水とを分離して、水は水洗工程に金属成分は濃縮してめっき液に戻すことが多い。  これらの工程で必要となる分離技術やめっき液のリサイクル技術は、あまり発展していない分野である。めっき業が小規模で多数の企業から成り立っていることから生じると思われる。めっき液の処理に必要となる分離技術について解説する。

  1. 金属イオンのリサイクル技術
    1. 沈殿分離法
    2. イオン交換樹脂法
    3. 吸着法
    4. 溶媒抽出法
  2. クロムめっき液の処理方法
    1. イオン交換樹脂の適用
    2. 溶媒抽出法の適用
  3. 無電解ニッケルめっき液のリサイクルの方法
    1. 沈殿法の適用
    2. 次亜リン酸の酸化
    3. 溶媒抽出法の適用
    4. 環境調和からゼロエミッションへ

第2部 無電解ニッケルめっき廃液のゼロエミッション化をめざして

(2012年3月23日 15:00~16:00)

 「リサイクル」が事業として成立するためには、いくつかの条件が揃うことが肝要である。  それらの条件の内、世界的なコンセンサスや国・地方自治体などの規制による強制力を除けば、最も有力な条件は、当然のことながら、市場原理である。  現段階では必ずしも市場原理が働いているとは言えない、「無電解ニッケルめっき廃液」のリサイクルをテーマに、事業として成立させるために必要な構図づくりと技術的に解決すべき課題を考察する。

  1. リサイクルビジネス成立のための条件
    1. 社会的意義
    2. 経済合理性
    3. 入口 (集荷)
    4. 技術
    5. 出口 (販路)
  2. 無電解ニッケルめっき廃液リサイクルの事業化モデル
    1. 国内外のマーケット事情
    2. めっき廃液処理における国内の規制
    3. 実際の分離回収システム、装置、コストについて
    4. めっき廃液リサイクルビジネスモデルについて

会場

機械振興会館
105-0011 東京都 港区 芝公園3-5-8
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受講料

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