バイオリアクターの設計・操作とスケールアップ

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第1部. バイオリアクターにおける反応メカニズムの基礎と細胞/物質生産の効率化

(2021年8月19日 10:00〜12:00)

 培養において生物機能を最大限に発揮させて有用物質を生産させるためには、その培養に見合ったバイオリアクターを選び、適切な操作を行う事が重要です。ここでは、各種バイオリクターにおける反応速度の基本的な考え方について説明し、いろいろなバイオリアクターを用いた培養例を紹介します。

  1. 培養における各種条件が反応に及ぼす影響、メカニズム
    • 培養環境が増殖に及ぼす影響
    • 微生物反応速度論
    • 細胞増殖速度、基質消費速度と物質生産速度
  2. バイオリアクターにおける反応速度の基本的考え方
    • 回分培養における反応速度
    • 連続培養における反応速度
    • 流加培養における反応速度
    • 各種培養における物質生産性
  3. メカニズムをふまえた、物質生産の効率化
    • 細胞生産の効率化
    • 物質生産の効率化

第2部. 細胞培養におけるバイオリアクターの設計・操作のテクニックとスケールアップ

(2021年8月19日 12:45〜14:45)

 動物細胞の培養はEPOや抗体などの生理活性医薬品の生産に使われています。動物細胞は構造的に脆弱ですので、この特徴を考慮したバイオリアクターを 設計する必要があります。また近年では、動物細胞そのものを自家移植に利用する再生医療分野が進展し、これには特殊な培養操作テクニックが必要です。 本講座では、効果的な細胞培養と物質生産、組織再生が可能なバイオリアクターの設計や操作のテクニックをお話しします。

  1. 動物細胞の特徴
    • 特徴と接着性・浮遊性
  2. 細胞培養担体
    • 種類と特性
  3. 動物細胞用バイオリアクター
    • 種類と特徴
  4. 培養操作のテクニック
    • 種類と細胞増殖・細胞特性
  5. 再生医療に関わる細胞培養テクニック
    • 組織再生における問題点
    • 組織再生の種類
    • 移植用細胞の様々な培養テクニック
  6. 軟骨組織再生のための培養テクニックとバイオリアクター設計
    • 組織再生に重要な培養操作テクニック
    • 組織再生に有効なバイオリアクターの設計

第3部. バイオリアクターにおける流体解析 (CFD) を活用したスケールアップ

(2021年8月19日 15:00〜17:00)

 ラボから量産化へとつなげるためにはラボの状態をバイオリアクターでどのように再現するかは重要な課題となる。そこで、酸素濃度の環境や、細胞が受けるストレスの状況を理論的に把握する技術が求められている。細胞培養においては、経験的な指標でラボからのスケールアップを考えることが多く、スケールアップしてから試行錯誤で量産を進めることが多い。  本講座ではCFDを活用することで体系的にスケールアップを考える方法の説明と最近の事例について説明する。

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