第1部 バイオジェット燃料の国内外での開発・普及動向
(2021年7月29日 10:30〜12:00)
世界的に加熱する温室効果ガス抑制の動きに対し、航空セクターも対応が進む。航空のCO2排出量抑制には、非石油由来・とりわけバイオマスのように製造段階において空気中のCO2を取り込む原料から精製されるバイオジェット燃料の普及が不可欠であるとされ、世界中で投資・実用化推進が進んでいる。本講座では、バイオジェット燃料開発と普及の最新動向に関して概説する。
- バイオジェット燃料とは何か
- バイオジェット燃料の定義
- バイオジェット燃料普及の背景
- バイオジェット燃料の科学
- 石油系ジェット燃料との違いや優位性
- バイオジェット燃料として認められるには
- 国際規格認証の概要
- カーボンオフセット認証の概要
- 国内外のバイオジェット燃料動向
- 国内外におけるバイオジェット燃料の普及・開発動向
- バイオジェット燃料普及に向けての課題
- バイオジェット燃料の社会・経済的課題
第2部 セルロース由来のバイオジェット燃料の製造技術について
(2021年7月29日 12:50〜14:00)
セルロース等の原料は5または6個の炭素原子のユニットからなり酸素含有率が高い。一方で、バイオジェット燃料は、炭素数がその2~3倍程度であり酸素原子を含まない。多段階に渡る変換プロセスや重要な中間体について解説する。
- セルロース・ヘミセルロースの変換
- 加水分解による糖類への変換
- フルフラール、5-ヒドロキシメチルフルフラール、レブリン酸などの中間体合成
- 炭素 – 炭素結合形成による中間体の増炭反応
- アルドール縮合の基礎
- 中間体を基質としたアルドール縮合反応
- 水素化及び水素化脱酸素反応による炭化水素の合成
- 水素化、水素化分解、水素脱酸素反応の基礎
- 水素化脱酸素用触媒と炭素 – 炭素結合切断の抑制
- 水素化脱酸素用触媒の開発事例
第3部 藻類・微生物由来のバイオジェット燃料に関する製造技術とその可能性
(2021年7月29日 14:10〜15:20)
生物資源としての藻類に注目が集まってから数年が経ち、各国で多額の投資を集めた開発も研究フェーズから実証フェーズへと移行してきています。また、事業化に向けたターゲットも燃料から食品等へと広がってきています。
本セミナーでは「生産者としての藻類のポテンシャル」「藻類の生物的な基礎」「藻類エネルギー事業における問題点」「藻類ビジネス全般に関する概要」「様々な藻類生産技術」「藻類生産における技術課題」といったテーマ設定で、地球規模のマクロの視点で見た時の藻類のポテンシャルから、最新の研究動向までをお伝えします。
- カーボンニュートラルとは
- CCUSとは
- カーボンリサイクルの方法
- 藻類とは
- 藻類と慣行農業の比較
- 藻類産業の歴史
- 藻類産業の課題
- 藻類バイオマス生産
- 藻類バイオマス生産におけるCO2収支概要
- 藻類バイオマス生産を基盤とした産業確立に向けた取り組み
- 燃料用途への展望
- 藻から燃料ができるまで
- 「ジェット燃料」への可能性
第4部 高性能噴流床ガス化技術とマイクロチャンネルFT合成技術を 複合化したバイオジェット燃料製造技術について
(2021年7月29日 15:30〜16:40)
航空業界のCO2削減対策として議論されている代替航空燃料 (SAF) の概要及び、バイオマスガス化技術/FT合成技術の概要と、両技術を組み合わせたパイロット試験設備での一貫製造実証NEDO事業の概要について紹介する。
- 代替航空燃料 (SAF) の概要
- 航空業界のCO2削減への取組み
- SAF種類と燃料基準
- バイオマスガス化技術の概要
- ガス化炉の種類と特徴
- フィッシャートロプシュ (FT) 合成由来SAF製造技術の概要
- FT合成技術概要
- マイクロチャンネルFT合成技術の特徴
- NEDOバイオジェット燃料生産技術開発 一貫製造実証事業概要
- 事業概要
- 製造から給油までのイメージ
複数名同時受講割引について
- 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
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アカデミック割引
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- 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
- 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
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