第1部
プラスチック加飾技術の最新動向と今後の展望
(2012年3月9日 10:30~12:00)
プラスチックは各種特徴があるすばらしい素材であるが、通常の成形だけでは、安っぽく見える、冷たい感じがするなどの課題があり、これを解決する手段として「加飾」が注目されている。
その中でも最近は、ソフト感を付与する「ソフトフィール加飾」や少量・多品種対応にも適している「二次加飾」、特別な表面層を付与しない加飾として「ヒート&クールによる加飾」、ならびに「構造色加飾」等の注目度が高くなっている。
本講演では、非常に広範囲の加飾技術の中で、「IPF2011における加飾関連情報」を含め、最近国内外で動きの見られる加飾技術に的を絞って、その技術動向を多くのサンプルを提示し、実例をあげて解説する。また、今後の展望を示す。
- はじめに
- IPF2011での展示概要 ~IPF2011で何が注目されたのか~
- IPF2011加飾関係まとめ
- 一次加飾概要
- ヒート&クール概要
- 二次加飾概要
- フィルム貼合・転写成形
- 加飾フィルム
- 加飾フィルム状況
- 加飾フィルムの意匠表現
- 成形方法
- インモールド成形
- オーバーレイ成形 ~国内外で展開が進む~
- TOM
- 熱板式減圧被覆成形
- RCC転写
- 三次曲面昇華転写
- 三次元曲面ホットスタンプ、ロール式ホットスタンプ
- ヒート&クール
- ヒート&クールのシステムと検討メーカー
- 主要な個別技術の状況 ~外観改良から加飾へと進展~
- 3Dウエルドレス クライアント
- 主要サイクル加熱、冷却
- 三菱アクティブ温調
- emCo SystemとHeaCo System
- その他
- 主要ヒーター加熱 ~サイクル加熱と異なる特徴が~
- Y-Heatウエルドレス成形
- SGウエルドレス
- E-MOLD
- その他
- 電磁誘導加熱
- レーザー加熱
- ソフトフィール加飾 ~注目されるソフトフィーフ~
- 着色によるソフトフィール
- シボによるソフトフィール
- コーティングフィルムによるソフトフィール
- 塗装によるソフトフィール
- 意匠性フィラー加飾 ~ヒート&クールとの組合せで適用範囲が拡大か~
- 意匠性フィラーの種類
- 意匠性フィラー着色例
- 構造色加飾 ~着色材を必要としない構造色加飾~
- 構造色
- 構造色加飾
- 多層構造色フィルムによる加飾
- 多層蒸着による加飾
- 構造色コートフィラーによる加飾
- その他
- 直接印刷
- インクジェット印刷 ~プラスチックへの本格的な展開が~
- LEDインクジェット印刷
- MOLD JET
- Jet-line
- 三次元曲面印刷 ~少量多品種対応に優れた三次元曲面印刷~
- 製膜システム
- 真空製膜について
- 射出成形直後の製膜 ~“1.5次加飾“として注目~
- その他
- 電鋳金型によるパターン精密成形
- ツインブローシステム
- 今後の展望
第2部
プラスチックの塗装と塗装代替えフィルムの適用
(2012年3月9日 12:45~14:15)
- プラスチックの塗装
- 歴史
- 塗料の種類と塗装方法
- 必要特性
- ポリウレタン塗装とプラスチックへの適用
- 前処理
- プライマーの必要性
- ベースコート
- トップコート
- フィルムへの塗装適用
- 必要性
- 種類と機能
- 塗装フイルムの内容
- 種類
- 特性
- フィルムの適用方法
- 種類
- フィルムインサート
- その他
- 今後の方向性
第3部
TOM工法によるプラスチック表面への加飾技術
(2012年3月9日 14:30~16:00)
従来の真空成形を発展させた次世代成形技術を活用した「TOM工法」の解説と実用例の紹介および今後の展望についてお話しします。
- 真空・圧空成形概論
- 次世代成形 (Next Generation Forming) の開発
- いろいろな三次元加飾工法の特徴
- 「TOM工法」の原理とプロセス
- 発展する「TOM工法」と実用化例
- 「TOM工法」における課題とSolution