食品包装を中心とした包装材料における最新動向・将来展望

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本セミナーでは、食品包装について取り上げ、容器包装・パッケージング・紙素材の最新情報・開発事例を解説いたします。

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プログラム

第1部: 食品容器包装を中心とした各種材料の大きな流れ・未来への期待

(2021年6月30日 12:30〜13:50)

 世界は脱炭素社会、循環型社会形成に向けての動きが加速している。企業では気候変動対策を考える中で、効率よくモノづくりを行い、廃棄を減らして環境負荷を低減し、いかに多くの価値を見出すかが最大の経営課題になっている。容器包装のあり方も重大な局面を迎え、脱炭素社会に向けて持続可能な成長と循環型経済の実行が求められる。容器包装には環境配慮設計の考え方を採り入れ、再生再利用が可能な設計とし、適正な代替素材を活用し、産官学の協力によって実現していきたい。  第一部ではこのような背景を再確認したうえで、容器包装の環境配慮設計に先駆けて取組む国内外の事例を紹介する。また、循環型社会に適合する持続可能な容器包装のポイントを述べる。

  1. 容器包装を取り巻く世界の共通課題
    1. SDGsと呼応する世界の共通課題
    2. 容器包装産業を取り巻く課題
    3. 2つのC-Crisis (COVID-19 & Climate Change) が早める未来への期待
  2. 環境配慮設計と生活者へのわかりやすさ:New Plastic Age (3R & Renewable)
    1. 3Rに関する開発事例 (Reduce / Refill & Reuse / Recycle)
    2. Renewable Materialsに関する開発事例 (Bio-Based / Paper & Cellulose-based)
    3. ”IoP”の取り組み
  3. これから容器包装産業が挑むべき重要な共通課題
    1. 3つのC-Critical Challenge (COVID-19, Climate Change, & Circular Economy)
    2. 循環型社会に適合する持続可能な容器包装の留意点

第2部: 循環経済社会を目指す欧米の持続可能なパッケージング戦略

(2021年6月30日 14:00〜15:10)

 近年、世界の環境負荷軽減のために廃プラスチック管理が重要かつ喫緊の課題として採り上げられ、使い捨てプラスチック製品やパッケージに対して様々な規制が課せられようとしている。欧米で事業展開する日本の消費財ブランドやパッケージングメーカーにとっては他人事ではない、重要な懸念事項だ。その動向を知り、しっかり準備をしておく必要に迫られている。  一方、欧米の消費財ブランドやパッケージングメーカーは、どのような対策を立てて、対処しようとしているのかを知っておくことも重要だ。既に世界を代表する消費財メーカーやリテール企業は2025年から2030年までに100%リサイクル可能、あるいはコンポスト可能、リユース可能なパッケージに転換することを表明している。それはどこまで進展しているのか、実現は可能なのか?本セミナーで最新情報を紹介する。

  1. パッケージを取り巻く世界の課題
    1. 多くの国が廃棄物対策として、プラスチックパッケージの削減努力を始めた
    2. 消費財メーカーは再生材利用比率目標を掲げているが、良質な再生材の調達に苦しんでいる
    3. 廃棄プラスチックの回収、分別、再生のインフラが脆弱 (特に新興国) で増加するプラ廃棄物の管理ができなくなっている。
  2. 期待されること
    1. 政府や企業などステークホルダーが一体となってプラスチック廃棄物削減理に挑戦し始めた
    2. 次世代に健全な地球を引き継ごうという意識が世界的に高まり、企業のESG投資が活発になってきた
    3. 新たなリサイクル技術が誕生している
  3. 懸念されること
    1. 世界最大のプラスチック生産・消費大国で、海洋プラや温室効果ガス排出国である中国の動向が不透明
    2. 欧州委員会のプラスチック規制方針は正しいのか?
  4. プラスチックリサイクル技術の挑戦
    1. マテリアルリサイクルの現状と課題
    2. 新たなリサイクル技術の展望

第3部: 紙素材への機能付与と容器包装分野での応用事例

(2021年6月30日 15:20〜16:30)

 包装業界や食品業界に限らず、すべての産業界において、「サステナビリティ (持続可能性) 」「気候変動 (CO2排出量) 」「廃棄物処理 (海洋プラスチック問題等) 」は、地球環境における普遍的な課題として挙げられる。  本講座の前半では、パッケージに関するこれら課題に対する国内外の動向、紙素材の特徴と環境特性、包装に求められる機能を説明する。  前半で説明した背景や基本情報を踏まえて、後半では紙をベースとした容器・包装の開発事例を紹介し、課題解決に対する紙の貢献可能性について述べる。

  1. 包装を取り巻く環境
    1. 環境に関する世界的な課題
    2. 海外の動向
    3. 国内の動向
  2. 包装における紙素材の特徴
    1. 原材料の特徴
    2. 環境特性
    3. 容器・包装の紙化の意義と方向性
  3. 紙をベースとした容器・包装の開発事例
    1. 容器・包装に求められる機能と紙素材への機能付与技術
    2. 高機能紙素材の開発事例① バリア紙「シールドプラス®」
    3. 高機能紙素材の開発事例② ヒートシール紙「ラミナ®」
    4. ストローが不要な学校給食向け牛乳パック「スクールPOP®」
    5. 化粧品・トイレタリー向け紙容器の開発事例 差し替え式紙容器「SPOPS®」
    6. 紙容器リサイクルの取り組み
  4. おわりに
    1. これからの包装に求められること ~競争から協業へ~

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