自動車用接着剤のマルチマテリアルに向けた技術動向と開発

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本セミナーでは、樹脂、CFRP、軽金属など、異種材料を強固にくっつける接着剤と接着技術を詳解いたします。
引張強度、弾性、耐熱性、温度依存性など、求められる特性を解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 異種材料接着剤の技術・開発動向

(2021年7月6日 10:30〜12:00)

 自動車などのマルチマテリアル化において、樹脂 – 金属の接合など異種材料の接合が重要性を増し、接着剤への注目が集まっている。接着剤は広範な材料を接合できる反面、耐久性に劣るなど欠点も存在する。本講座では、接着剤ごとの特徴や硬化機構など接着剤に関する基礎的な事項のほか、接着剤が剥がれてしまう要因について解説し、異種材料接着に関する注意点ならびに最近の開発動向を紹介する。

  1. 接着の基礎知識
    1. 接着のメカニズム
    2. 接着剤の分類
      1. 材料による分類
      2. 硬化メカニズムによる分類
    3. 被着体の表面処理
      1. 機械的処理
      2. 化学的処理
    4. 接着強さを低下させる要因
    5. 異種材料接着における問題点と対策
  2. 最近の開発動向
    1. 弾性接着剤
    2. 二液ハイブリッド型弾性瞬間接着剤
      1. 基本コンセプト
      2. 接着特性

第2部 自動車のマルチマテリアル化に向けた高強度ウレタン系接着剤の開発

(2021年7月6日 13:00〜14:30)

 高い強度 (エポキシ系に匹敵する20Mpa~40Mpaの最大引張り強度) と優れた弾性 (最大伸び率200%~500%) を両立すると共に、高い耐熱性、温度依存性にも優れた画期的な特性を具備した。さらに、混合比を調整することでも、様々な物性に可変できること等、要望に基づき様々な機能を付与することが可能な2液型ウレタン系接着剤の基礎技術を確立した。これらの概要について紹介する。

  1. 会社紹介と自己紹介
  2. ポリウレタン構造と物性の概要
  3. 自動車に用いられてきたポリウレタン系接着剤の紹介
  4. 自動車に纏わる世界情勢
  5. 自動車のマルチマテリアル化の概要紹介
  6. 高強度ウレタン系接着剤の開発主旨
  7. 高強度ウレタン系接着剤の配合設計思想
  8. 他基材の自動車構造用接着剤との比較検討
  9. 開発品の概要紹介:性能とその特徴等について
  10. 国プロ (NEDO革新的新構造材料等研究開発) の活動内容紹介 (一部)
  11. 高強度ウレタンの派生技術 (応用展開) 紹介①
  12. 高強度ウレタンの派生技術紹介②
  13. 高強度ウレタンの派生技術紹介③
  14. 今後の展望等

第3部 自動車で使用されている接着剤の特徴とマルチマテリアル化対応の取り組み

(2021年7月6日 14:45〜16:15)

 地球温暖化対策としてCO2削減が求めれている (欧州2020年燃費規制ではCO2排出量95 (g/km) 、2030年には60 (g/km) 以下) 。車両の軽量化はCO2排出量削減に有効な手段であり、積極的に検討が行われている。軽量化はCO2排出量の少ないEV、PHVにおいても、バッテリーの重量増加による航続距離対策に寄与する技術である。軽量化の対策としてハイテン、アルミ、樹脂などのマルチマテリアル化が進められており、接着剤による接合が注目されている。今回、自動車で使用されている接着剤の紹介と、マルチマテリアル化の取り組み、次世代接着に求められる内容について紹介する。  特に、マルチマテリアル化による異種材接着は、溶接の難易度、電食などから接着剤が注目されている。現状と次世代の可能性を説明し、接着剤適応箇所、今後の可能性について理解を深め、皆様の今後の検討に生かせれば幸いである。

  1. 会社紹介
  2. 自動車に使用されている接着剤はどのようなところに使用されているか
    1. 自動車メーカー使用接着剤など
    2. 自動車部品メーカー使用接着など
  3. 自動車車体 (構造接着) 接着剤に求められていることと異種材 (マルチマテリアル) 接合

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