本セミナーでは、研究開発者にとって重要な 「新規研究テーマの探索・発掘」「研究テーマの事業化」について、各種注目技術・素材の動向を幅広く網羅して解説いたします。
(2012年1月26日 10:30~11:20)
次世代自動車の主流とされる電動車両のキーコンポーネントの一つであるモータの最新開発動向と技術トレンド、今後のモータ材料に求められる方向性についてモータ開発の現場からの視点で述べる。
(2012年1月26日 11:30~12:20)
近年、風力発電などの新エネルギーへの移行、ハイブリッド車や電気自動車の普及による低炭素社会実現がますます重要なものとなっている。これらの省エネ・環境技術の根幹にあるのはパワエレ技術であり、その基幹部品はパワーデバイスである。 最近のパワーデバイスに関する研究・開発はかつてなく活発になってきており、その性能は日進月歩の状況である。今回はSi-IGBTからSiCデバイスに至る最新のパワー半導体を紹介するとともに最新のパッケージ・実装・材料技術について詳細に述べる。
(2012年1月26日 13:00~13:50)
1970年代のオイルショック以降、車体軽量化を目的としたCFRPブームが何度か訪れたが、現在のブームはいくつかの点で従来のものと異なっており、世界的に高い注目を浴びている。一つは、中国をはじめとする炭素繊維内製化の動きであり、このことにより近い将来炭素繊維の価格低下が想定され、
もう一つは、欧州を中心とする熱可塑性樹脂ブームであり、成形のハイサイクル化によるコストダウンとリペア・リサイクル性の向上技術が急ピッチで開発されている。
本講演では、このような外部情勢を睨みながら、炭素繊維世界生産シェア7割を維持してきた日本の産業競争力確保のために行われている量産車用CFRP開発の国家プロジェクトの狙いと開発状況を紹介する。
(2012年1月26日 14:00~15:50)
化石資源の代替を目指し、バイオマス資源を用いた燃料や素材開発が活発に行われており、とくに非可食であるセルロースを利用した開発が注目されている。その一つとして木材などから得られるセルロースナノファイバー (CNF) があり、これはセルロース分子鎖で出来た伸びきり鎖微結晶構造を有し、 高い強度や熱変形が小さいなどの特徴を持っている。CNF開発においてはその特徴を活かした用途開発が重要であり、用途に適したCNF製法および改質技術が課題となっている。本講演ではCNFの製造法およびその特徴、国内および海外における技術動向を解説するとともにNEDOプロジェクトとして当社が取り組んでいる開発状況を紹介する。
(2012年1月26日 15:00~15:50)
最近静電容量式タッチパネル急成長しているが、1980年代よりのタッチパネルのトレンドを紹介する。
(現在のタッチパネルの用途・メーカー・市場動向技術の説明、材料の技術・メーカー動向を紹介)
(2012年1月26日 16:00~16:50)
有機EL (OLED) とTFT-LCDのデバイス構造、プロセス、産業構造を比較する。
OLEDが一大市場を形成するために必要な、発光材料、バックプレーン技術、色塗り分け技術および封止技術の現状と展望を述べる。さらに市場動向についても言及する。
(2012年1月27日 10:30~11:20)
アイディア創出についての意味手法とチームとしてのマネジメントに繋がる、課題形成の手法と心構えについて人材育成という視点を持って解説する。
(2012年1月27日 11:30~12:20)
ホンダの研究開発に対する取り組み方と私自身の考え方から導いたアプローチ。
大きな成果を出したその方法と信念とは。
一方、逆境や挫折をどうやって切り抜けたのか。
そして海外企業サムスンでの研究開発現場における私なりの陣頭指揮方法と立ち向かう考え方の難題とは。
(2012年1月27日 13:00~15:30)
研究開発活動を事業化に結びつけるには、自社の経営戦略・事業戦略に沿った技術戦略を構築しなければならない。市場での優位性やコア技術など“強み“を踏まえたテーマ選定やマネジメントを進めることが重要であり、材料メーカーにおける実際のマネジメントの取り組みや、テーマ選定の事例を紹介する。
(2012年1月27日 15:40~16:30)
限られた研究資源のなかから効率よく将来の糧となる研究テーマを選び出し、大きな事業に育てることは千三つの法則とまでは行かないまでも大変困難なことである。しかしその存在を明らかにするように当初から何か光るものがあるはずである。ここでは研究者のモチベーションを下げることなく研究テーマの進捗管理も織り込んで金の卵を生み出すべく成功例、失敗例等の実例を踏まえて述べる。