抗菌・抗ウィルス素材に向けた開発、応用技術と性能評価

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本セミナーでは、抗菌・抗ウィルス素材の相手となる微生物の基礎知識から解説し、抗菌性評価と酸化亜鉛の応用について詳解いたします。

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プログラム

第1部 抗菌の対象となる微生物および抗菌剤の基礎知識

(2021年6月23日 10:30〜12:00)

 「抗菌」はもはやありふれた言葉ですが、コロナ禍で改めて身の回りのものの衛生、消毒に注目が向けられています。「正しく怖れると」言われますが、そもそも「抗菌」の対象となる微生物はどんなものなのか、正しい理解が必要です。  まず抗菌と対象としての微生物について細菌、カビ、ウイルス、そしてその形態や存在状態を変えることで抵抗性が大幅に増大する芽胞、バイオフィルムについて学びます。つづいて、「抗菌」の定義から始め、有機、無機、天然由来のものについて整理し、作用メカニズムについて解説します。さらにこれらの実際に使用されている応用例および評価についても概説し、「抗菌」の基礎について理解を築いてもらいます。

  1. 抗菌と対象としての微生物
    1. 細菌および細菌芽胞
    2. カビ
    3. ウイルス
    4. バイオフィルム
  2. 抗菌剤の基礎知識
    1. 抗菌剤の分類
    2. 有機系抗菌剤
    3. 天然由来抗菌物質
    4. 無機系抗菌剤
  3. 応用例

第2部 酸化亜鉛の抗菌・抗ウイルス効果とフィルム、繊維への練り込みによる活用法

(2021年6月23日 13:00〜14:30)

 あまり知られていないですが、酸化亜鉛は抗菌剤の配合成分として古くから実績があり、 この度、抗ウイルス活性も確認されました。金属イオンと、ラジカル活性による効果と、 安価で安全な酸化亜鉛の複合的な魅力について紹介したと思います。他材との比較も含め、今後の課題も説明致します。

  1. 銀系抗菌剤の配合成分としての酸化亜鉛
  2. 抗菌市場の今後について
    • 有機系から無機系へのシフトチェンジ
  3. 酸化亜鉛を繊維向けに推奨する理由
  4. 金属イオンによる抗菌活性と、ラジカル活性による抗ウイルス効果について
  5. 抗ウイルス活性を最大化するための処方について
  6. 酸化亜鉛の複合的な効果
    • UVカット
    • 消臭
    • 抗ダニ等

第3部 抗菌、抗ウイルス性能の評価試験方法と評価技術

(2021年6月23日 14:40〜16:10)

 抗菌、抗ウイルス性試験方法と各種評価技術について紹介する。

  1. 抗微生物加工製品の性能評価方法
    1. 微生物の特徴
    2. 微生物試験方法の規格
  2. 微生物試験について
    1. 細菌を用いた試験
      1. 細菌について
      2. 抗菌性試験
        • JIS L 1902
        • JIS Z 2801
      3. 一般社団法人繊維評価技術協議会によるSEKマーク認証
      4. 一般社団法人抗菌製品技術協議会によるSIAA抗菌加工マーク認証
    2. ウイルスを用いた試験
      1. ウイルスについて
      2. 抗ウイルス性試験
        • JIS L 1922 (ISO18184)
        • ISO21702
      3. 一般社団法人繊維評価技術協議会によるSEK抗ウイルス加工マーク認証
      4. 一般社団法人抗菌製品技術協議会によるSIAA抗ウイルス加工マーク認証

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