自動車マルチマテリアル化に求められる異種材料接着技術とその事例

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本セミナーでは、自動車のマルチマテリアル化における接着性と耐久性を両立させた接着剤の設計について詳解いたします。

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プログラム

第1部 エポキシ系、変成シリコーン系接着剤の異種材料接着用途への応用

(2021年6月28日 10:30〜12:10)

 変成シリコーン樹脂とエポキシ樹脂を混合し、各々の樹脂を硬化させることで変成シリコーン樹脂マトリックス中にエポキシ樹脂ドメインが分散した海島構造が得られる。この技術を応用した靭性に富みかつ耐久性に優れた接着剤を紹介する。

  1. 異種材料の接着接合について
    1. 従来の構造用接着剤の特徴
    2. 異種材料接合としての構造接着
    3. 当社が取り組む弾性接着からの構造アプローチ
  2. 弾性接着剤について
    1. 弾性接着剤の概念
    2. 弾性接着剤に用いられる樹脂について
    3. 変成シリコーン系弾性接着剤の特徴
  3. 変成シリコーン系弾性接着剤のエポキシ樹脂によるハイブリッド化
    1. エポキシ樹脂によるハイブリッド化の特徴
    2. エポキシ樹脂によるハイブリッド系の耐久性
    3. 湿気硬化系の均一速硬化
  4. 弾性接着剤の構造接着への応用展開
    1. 高強度、高弾性率化へのアプローチ
    2. 接着性の向上ならびに耐久性について
    3. 異種材接合のための硬化システム設計
  5. 将来のライン設計へのアプローチ
    1. 熱硬化に代わる硬化系の検討

第2部 CFRPを用いたクロージャーパネル開発

(2021年6月28日 13:00〜14:40)

 企画・設計・性能・生産における軽量化技術を実プロジェクト開発で事例紹介

  1. INTRODUCTION
    1. 開発日程&車両コンセプト (PRIUS PHV&LEXUS LC)
    2. PRIUS PHVバックドア狙い
    3. LEXUS LCドア&ラゲージドア狙い
  2. BODY ENGINEERING
    1. CFRP開発動向
    2. マルチマテリアルボデー構造
      • ドア
      • バックドア
      • ラゲージドア
    3. 効果
      • 軽量化
      • 部品統合
      • 後方視界
      • NVH
  3. PRODUCTION ENGINEERING
    1. ボデー工程
      • SPR
      • 接着
    2. 成形工程
      • C-SMC
  4. 今後の課題
    • 部品展開
    • 軽量化材料
    • Co2削減

第3部 自動車構造接着剤の評価

(2021年6月28日 14:50〜16:30)

 車体軽量化の必要性からマルチマテリアル設計が一般化してくる中で接着接合は重要な役割を担っている。自動車構造接着剤の評価においては通常の接着剤で行われる強度評価などはもちろんだが、それ以外に自動車構造接着剤でしか行われない特有の評価が行われる。本講義ではそれらの評価法を中心に紹介した後に接着界面の分析法についても簡単に紹介する。

  1. 自動車構造接着剤の適用例
    1. ヘミング接着
    2. マスチック接着
    3. ダイレクトグレージング
    4. ウエルドボンディング
  2. 自動車構造接着剤の評価
    1. 作業性
      1. 粘度と貯蔵安定性
      2. Washout Resistance
    2. 機械特性
      1. Impact Wedge Peel
      2. 油面接着性
      3. ハット試験
      4. 疲労試験
    3. 環境試験
      1. 耐湿試験
      2. ヒートサイクル試験
      3. 耐腐食性
  3. 接着界面の分析

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