ヨウ素とその工業利用に関する考え方、設計、新しい応用展開

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プログラム

第1部 ヨウ素工業とヨウ素利用研究について

(2021年6月23日 9:50〜10:50)

  1. ヨウ素の魅力について
  2. ヨウ素の歴史
  3. ヨウ素の製造
  4. ヨウ素の用途
  5. ヨウ素利用研究の最前線
  6. ヨウ素関連会議について
  7. 装置の高機能化

第2部 ヨウ素による多重結合活性化を用いた有機合成反応とその応用について

(2021年6月23日 11:00〜12:00)

 ヨウ素が関与する有機合成反応として、ヨウ素化合物の多重結合への配位などに よる活性化を経て進行する反応について、講演者の研究例を紹介する。

  1. ヨウ化水素と多重結合による環形成反応
    1. ナフタレン環形成反応
    2. スルホンの1,2-転位反応
    3. キノリン環形成反応
  2. ヨウ化水素と多重結合による変換反応
    1. ケトンのα位アルキル化反応
    2. スチレン類のインダン形成および三量体化反応
    3. α,β不飽和カルボニルの選択的還元反応
  3. 単体ヨウ素と多重結合による環形成反応
    1. ヨードベンゼン形成反応
    2. 有機塩化合物形成反応

第3部 フッ素化合物の合成に用いる、有機ヨウ素反応剤、触媒および反応の開発

(2021年6月23日 12:50〜13:50)

  1. 産業における有機フッ素化合物の役割
    1. 医薬品
    2. 農薬
    3. フッ素官能基の種類と性質
  2. 有機ヨウ素反応剤を用いる有機フッ素化合物の合成
    1. 超原子価ヨウ素試薬を用いるトリフルオロメチルチオ化反応
    2. 超原子価ヨウ素試薬を用いるジフルオロメチルチオ化反応
    3. 超原子価ヨウ素試薬を用いるペンタフルオロフェニルチオ化反応
    4. 超原子価ヨウ素試薬を用いるトリフルオロメチル化反応
    5. 超原子価ヨウ素試薬を用いるフルオロフェニル化反応
    6. 超原子価ヨウ素試薬を用いるフッ素化反応
  3. 有機ヨウ素触媒を用いる有機フッ素化合物の不斉合成
    1. 有機ヨウ素触媒を用いる不斉トリフルオロメチル化反応
    2. 有機ヨウ素触媒を用いる不斉フッ素化反応
  4. 有機ヨウ素化合物が誘引するハロゲン結合
    1. ハロゲン結合分子の設計
    2. ハロゲン結合分子触媒の反応
  5. 生理活性物質
    1. 抗腫瘍活性を示す超原子価ヨウ素化合物

第4部 ヨウ素の電池材料としての応用の可能性

(2021年6月23日 14:00〜15:00)

 ヨウ素は、心臓ペースメーカに利用されるヨウ素リチウム電池だけでなく、色素増感太陽電池の電解液や、ペロブスカイト太陽電池の構成要素としても注目されている。本講義では、ヨウ素の電池材料としての応用について解説する

  1. ヨウ素と電池
    1. ヨウ素の酸化還元反応
    2. 酸化還元反応と電池
    3. 電池の基礎
  2. ヨウ素リチウム電池
    1. ヨウ素リチウム電池の基礎
    2. ヨウ素リチウム電池の応用
    3. マグネシウムとヨウ素を利用した次世代電池
  3. ヨウ素と色素増感太陽電池
    1. 色素増感太陽電池の特長
    2. ヨウ素系電解液の役割
    3. ヨウ素とホール輸送層
  4. ヨウ素とペロブスカイト太陽電池
    1. ペロブスカイト太陽電池とは
    2. ハロゲン化鉛系ペロブスカイトの特長
    3. ペロブスカイト太陽電池の応用

第5部 ヨウ素の殺菌、消毒製品としての適用性

~感染症消毒剤から抗菌・抗ウイルス機能布地など多分野応用~

(2021年6月23日 15:10〜16:10)

 ヨウ素系化合物の新しい殺菌, 消毒製品の適用性と応用分野について概説する。ヨウ素化合物の処理方法により、様々な機能の消毒剤や製品類を創生できる。

  1. ヨウ素化合物の抗菌メカニズム
  2. ヨウ素化合物の殺菌, 消毒製品の適用分野・用途
  3. 実用例:感染症消毒剤、抗菌・抗ウイルス機能布地、他分野

第6部 ヨウ素系殺菌成分の可能性について

(2021年6月23日 16:20〜17:20)

 ヨウ素の殺菌効果は過去から知られていますが、感染症対策意識の高まりを受けて、 ウイルスへの効果に注目が集まっています。そこで、直近の研究報告からヨウ素の 有用性と今後の展望について解説します。

  1. ヨウ素系殺菌成分とメカニズム
    1. ヨウ素
    2. ポビドンヨード
  2. 最近の研究報告
    1. ウイルスの分類
    2. ウイルスに対する有効性
    3. 効果に影響する因子
  3. 今後の展望
    1. 期待される有効性研究
    2. 適正使用に関する取組み

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