小規模患者集団の情報収集と医薬品開発・マーケティング

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第1部. 小規模患者集団におけるアンメットニーズ・インサイツの捉え方と医薬品開発・マーケティングへの活かし方

(2021年6月30日 10:00〜12:00)

 アンメットニーズは疾患治療市場の成熟度や充足度により様々であるし、ひとつの疾患市場においても医師と患者とではアンメットニーズへの認識が異なることが多い。アンメットニーズの掘り起こしにはカスタマーへの理解を深めることが必須だ。市場調査を状況に応じてカスタマイズし、クリエイティブに活用し、カスタマーからのインサイツを効果的に解釈して方向性を見出すことがカギとなる。  近年は製薬企業の新薬開発もよりスペシャリティ領域、サブセグメント化された患者群をターゲットしたものとなっており、小規模患者集団におけるアンメットニーズ把握の重要性が増している。こうした疾患領域では患者会等を通した患者同士の交流が強い場合もある一方、本当の専門性を持った医師が少なく、診療科の中でも医師の知識と意識レベルに大きなギャップが存在するケースもある。純粋に臨床的なニーズだけでなく、そうした医療提供体制に起因するニーズと、それに対する打ち手の特定が市場を切り開く場合もあろう。そうした患者ニーズを全人的に理解することも含めて考えてみたい。

  1. アンメットニーズの概念
    • アンメットニーズを理解する上で必要なインサイツ
    • 医薬品においてもマーケティングが重要な理由
    • 顕在アンメットニーズと潜在アンメットニーズ
  2. アンメットニーズの掘り起こし
    • アンメットニーズの掘り起こしにはカスタマーへの理解を深めることが必須
    • アンメットニーズを掘り起こす考え方のプロセス
    • ペイシェントセントリシティの考え方
    • ペイシェントジャーニーの理解
    • アンメットニーズは異視点からの掘り起こしが必要
    • 潜在アンメットニーズを掘り起こすリサーチ手法
  3. 小規模患者集団におけるアンメットニーズ
    • 小規模患者集団におけるニーズの特徴
    • 全人的ニーズの把握
  4. アンメットニーズ・インサイツの活かし方
    • インサイツから方向性を導き出す

第2部. 小規模患者集団の情報収集と医薬品開発・マーケティング

(2021年6月30日 12:45〜14:45)

 希少疾患などの小規模集団の医薬品開発は、遺伝子治療などの再生医療等製品の開発促進で増加している。開発早期からの疫学情報等の情報収集は、臨床開発の計画やマーマーケティング戦略にも重要となっている。本講演では、疫学指標やサーベイランスの基本的情報や既存の様々なデータソースを活用した情報収集や患者数の予測および考慮すべきポイント等を概説する。また、医療経済評価からの観点での動向も説明する。

  1. 疫学とサーベイランス
    1. 疫学の基本的指標
    2. 希少疾患のサーベイランス
  2. 情報ソース
    1. 文献や報告書
    2. データベース
  3. 患者数予測
  4. 小規模集団の医療経済評価
    1. 開発早期からのマーケットアクセス戦略
    2. 小規模集団の医療経済評価の動向
  5. 小規模集団の情報収集の重要性と課題

第3部. 小規模患者集団の定義・マーケティングとマーケットアクセス戦略

(2021年6月30日 15:00〜17:00)

 小規模集団はニッチマーケットと言い換えることができると思う。一般論として定義されているマスマーケットに対してニッチマーケットと言う言葉があるが、医薬品市場における小規模集団 (ニッチマーケット) の正式な定義はないと考えている。医薬品市場においてはマーケッターが任意に設定するセグメントを小規模集団 (ニッチマーケット) と考えマーケティング戦略を立案することが重要でありそのセグメントの設定の考え方について講演する。

  1. 医薬品市場における小規模集団 (ニッチマーケット) とは
    • 一般的なマスマーケットとニッチマーケット
  2. 小規模集団 (ニッチマーケット) を定義するセグメンテーション
    • 施設のセグメンテーション
    • 医師のセグメンテーション
    • 患者のセグメンテーション
  3. S (セグメンテーション) T (ターゲティング) P (ポジショニング) の考え方
    • STPはセットで考える
  4. 小規模集団 (ニッチマーケット) に適するマーケティング戦略
    • コトラーの戦略を医薬品市場に当てはめる
  5. 小規模集団 (ニッチマーケット) へのアクセス

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