本セミナーでは、結晶性高分子材料の基礎から解説し、高分子結晶・非晶構造の定量的評価、成形加工における高次構造制御について詳解いたします。
私たちの身の回りで用いられるポリエステル、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン等は結晶性の高分子材料です。すなわち成形加工における結晶化の制御が、その物性に著しい影響を及ぼします。実際、射出成形、押出成形等のプロセスでの結晶化挙動を制御することは容易ではありません。 本講では、結晶性高分子の基礎から始め、実際の結晶化の評価、また結晶化速度の概念まで、できるだけ数式、化学式等は用いずに、高分子材料の特徴をわかりやすく、イメージしやすく理解していただきたいと思います。これまで高分子化学について直接的には学んでこられなかった機械、電気など異分野を専門としてきた方にも配慮した内容構成にしています。