研究者・技術者の皆さんは特許をしっかり読めていますか? 特に特許請求の範囲の意味は説明できますか?そして特許請求の範囲の法律的な読み方はご存知ですか?多くの方は「もちろん、日本語ですから特許は読めているに決まっていますよ」と答えると思います。日々の業務で特許を読み込んでいるでしょうし、それで今まで何ら問題はなかったはずですから。
特許の読み方は、論文の読み方と大きく異なります。また、特許書類の中で最も重要な「特許請求の範囲の読み方」は、技術者・研究者と特許庁の審査官、審判官や裁判所の裁判官とでは大きく異なります。技術者・研究者は特許書類、なかでも特許請求の範囲を当然読めていると思いがちですが、不十分なことがあります。そのため、技術者・研究者とベテラン知財部員 (特許庁の審査官、審判官や裁判所の裁判官の立場で読む「技術」を持っている) との会話は、 (技術者・研究者は気がつかない間に) 話がすれ違い、スムーズな知財活動ができていないことがあります。
本講座では、技術者・研究者ならびに初級知的財産部員向けに、特許の基礎知識の復習からはじまり、特許について特許庁の審査官、審判官や裁判所の裁判官の立場で読む「技術」を講義します。この「技術」を習得することで、法律文である特許から技術情報が確実に簡単に読み取れるようになります。特許取得や他社特許の回避設計が容易になりスムーズな知財活動ができるようになるのです。
- 特許の超基礎
- 特許の基本
- 発明って何?
- 特許公報とは?
- 特許要件 ~新規性と進歩性~
- 特許侵害の考え方
- 特許明細書を知ろう
- 特許明細書の構成
- 特許明細書の構造
- 特許請求の範囲は目的別に目線を変えて読むこと!
- どの目的で読むのか考えよう
- 侵害調査目的での読み方
- 特許要件調査・無効性調査目的での読み方
- 構成要件と発明特定事項
- 法律文書として読む方法論
- 分説とは
- 特許要件論と侵害論に共通する対比の方法
具体例で対比してみよう!
- 侵害調査
- 他社特許のクレームの読み方
- イ号製品 (物件) を文章として表現・対比してみよう
- 特許要件調査
- 本願発明の要旨認定をしてみよう
- ダブルパテント防止規定の場合
- 新規性・準公知の場合
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