後発で勝つための知財戦略の立て方とその進め方

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本セミナーでは、先行企業の知的財産の弱みを特定し、自社の知的財産を開発・事業戦略に活かすノウハウを解説いたします。

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プログラム

第1日目: 後発で勝つための特許情報の活用戦略と特許戦略 (リスク回避戦略) のポイント

(2021年6月3日 13:00~16:00)

  1. 後発企業の戦略 (先発企業への対応)
    1. 事業への新規参入
    2. 技術分野への新規参入
    3. 売れ筋商品への新規参入
  2. 技術の障壁
    1. 特許情報 (技術情報) の分析・評価
    2. 自社技術力と開発力 (ニッチな技術)
  3. 知財の障壁
    1. 特許情報の収集と分析・評価
    2. 法的評価と判断力
    3. 新たな改良技術の開発 (改良発明)
  4. 法的リスクとその対応策
    1. 特許・実用新案
    2. 意匠
    3. 商標
    4. 不正競争防止法
  5. 後発独自な技術開発と創造
    1. 新たな産業財産権の獲得
  6. 特許情報の有効活用
    1. 目的 (リスク回避・新たな創造)
    2. 特許情報の収集
    3. 分析・評価 (法的・技術的)
  7. 後発企業の技術力と強み
    1. 先発企業との差別化技術

第2日目: 参入障壁となる先行企業の特許網を破る、攻略する方法

(2021年6月11日 12:30~16:30)

 市場に新規参入する後発企業は、先行企業が保有する特許等の知的財産権を把握し、それを基に事業戦略を立てる必要があります。また、後発企業は、自社の事業戦略を遂行する上での機会とリスクを把握し、機会を獲得し、リスクを軽減・排除するように、知財戦略を立案します。後発企業の場合は、参入障壁となる先行企業の特許・特許網がある場合に、それどのように攻略するかが、事業の成功に大きな影響を及ぼします。  本講義では、参入障壁となる先行企業の特許・特許網の特定方法、並びにその攻略方法について説明します。

  1. 事業戦略と知財戦略
  2. 自社の事業戦略を基に参入障壁となる他社特許を特定する方法
    • 先行企業の知財調査、先行企業の知財戦略を知る
  3. 先行企業の特許・特許網の弱みの特定方法
  4. 参入障壁を打ち破る知財戦略策定方法
  5. 参入障壁を打ち破る攻めの特許を取得するための出願戦略
  6. 発明発掘と特許開発
  7. 経営部門、事業部門、知財部門及び外部専門家の連携
  8. 外国事業戦略と外国知財戦略

第3日目: 特許の群管理の考え方とパテントポートフォリオの構築

(2021年6月15日 12:30~16:30)

 第1部では、後発で勝つための定石的な戦略であるコア技術の横展開による新規事業創出について、技術棚卸・評価やコア技術を応用した新規事業企画の実践的な進め方についてご紹介します。第2部では、特許の群管理の概念についてご紹介した上で、後発者が新規参入にあたり実践可能な特許の群管理と、それに必要な特許制度の知識についてご紹介します。第3部では、新規事業で勝ちきるという目的を重視したパテントポートフォリオづくりの考え方と実践的な進め方についてご紹介します。

  1. コア技術の横展開による新規事業テーマの発掘
    1. 後発で勝つためのコア技術の横展開戦略
    2. 自社コア技術の棚卸
    3. コア技術の横展開による新規事業構想
  2. 特許の群管理とは
    1. 知財戦略事例集記載の「特許の群管理」の紹介
    2. 後発者の「特許の群管理」
      • 避けられない特許の確認とその対応策
  3. 新事業で勝ちきるためのパテントポートフォリオづくり
    1. 新事業で勝ちきるためのビジネスモデル
    2. 新事業で勝ちきるためのパテントポートフォリオとは
    3. パテントポートフォリオによる特許戦略検討の進め方
      1. 機能系統図による代替方式洗い出し
      2. パテントポートフォリオの検討
      3. 特許出願計画への落とし込み

(2021年6月18日 12:30~16:30)

第4日目: “後発で勝つ“ための知財戦略の立て方と進め方

 事業ポジション (先発か、後発か等) により、とるべき知財戦略は全く異なります。しかしながら世の中には、後発でありながら先発企業の知財戦略をまねて良しとしている企業が少なからず見受けられます。  本講演では企業における知財戦略の基本を解説したうえで、事業で勝つための知財戦略の構築の仕方、事業ポジションや扱う商品による知財戦略の相異を明確にします。そのうえで、企業内において知財戦略を強力に推進していくための留意点を説明します。知財担当者のみならず研究開発や事業企画の担当者・責任者にもわかりやすく説明します。

  1. 企業における知財戦略の基本
    1. 研究開発と知財
    2. 事業に貢献するための知財戦略
    3. 全社知財戦略と事業領域毎の知財戦略
  2. 事業ポジションと知財戦略
    1. 事業が先発か後発かによる知財戦略の相違
    2. 先発企業の知財戦略のポイント
    3. 後発企業の知財戦略のポイント
  3. 後発の強み弱み、先発の強み弱みの分析と知財戦略の構築
    1. 後発企業の強み弱み、先発企業の強み弱みの分析
    2. 強みを生かした事業モデルと知財戦略、オープン&クローズ戦略
  4. 後発で勝つための知財戦略 (各論)
    1. 自社の強み、コア技術の守り方
    2. 先発企業に対抗するための知財の仕込み
    3. ビジネスモデルの保護とデータ保護
    4. 知財ミックスの活用
    5. 海外で勝つ知財戦略
    6. 特許クリアランス
    7. IPランドスケープを活用した知財戦略
  5. 後発で勝つための知財戦略の推進のポイント
    1. 知財戦略の策定と全社を挙げての推進
    2. 知財戦略推進上の役割分担

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