噴霧乾燥における粒子生成過程と条件設定、トラブル対策

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本セミナーでは、噴霧乾燥について基礎から解説し、装置・付帯設備の設計、運転条件設定から、粒子径制御、スケールアップまで詳説いたします。

日時

中止

プログラム

第1部 噴霧乾燥法による粒子生成過程とその評価

(2021年6月17日 10:30〜12:30)

 噴霧乾燥法による粒子生成過程、すなわち微粒化した原料液滴の加熱・乾燥過程を移動現象 (流動、伝熱、物質移動) 論の観点から評価するための基礎を概説し、評価の一例として、講師らの研究室での検討結果を紹介して理解を深める。

  1. はじめに (噴霧乾燥プロセスの概要)
  2. 乾燥に関する基礎事項
    1. 伝熱の三形態
    2. 球まわりの流れと伝熱
    3. 乾球温度と湿球温度
    4. 乾燥特性および乾燥速度
  3. 乾燥器内空気の温度および湿度、液滴/粒子の温度および含水率の変化
    1. 物質収支および熱収支
    2. 計算結果の一例
  4. 温度計測の基礎 (液滴乾燥過程の評価のために)
    1. 温度計の種類
    2. 熱電対設置方法
  5. 乾燥器内の一液滴に着目した評価法
    1. 既往の単一液滴乾燥過程の評価法
    2. 吊り下げた単一液滴の乾燥過程の評価
      1. 無機スラリー系液滴乾燥過程の評価
      2. 液滴サイズの影響
      3. その他の液滴の乾燥過程の評価
  6. まとめ

第2部 噴霧乾燥の条件設定、スケールアップとトラブル対策

(2021年6月17日 13:30〜16:30)

 製品の生産をする上で、今後さらに高まると予想される要求レベルに応じて製造現場での運転の最適化をするには、基礎的な装置特性の理解が重要です。  本講義ではスプレードライヤの乾燥原理や主要な構成部品である微粒化装置 (各種ノズル、各種の回転円盤) の特徴について解説し、それらを踏まえたうえで実例を交えて実際の製品製造の指針について解説します。

  1. 噴霧乾燥の基本原理
    1. スプレードライヤの概要
    2. スプレードライヤの製品
    3. 微粒化の利点
    4. スプレードライ粒子の乾燥過程
  2. スプレードライヤの微粒化機器
    1. 微粒化機器の特長と選定方法
    2. 回転ディスク
    3. 圧力ノズル
    4. 二流体ノズル
    5. その他の微粒化機器
      1. 加圧二流体ノズル
      2. TJノズル、RJノズル、四流体ノズル
  3. スプレードライヤの計画
    1. スプレードライヤの熱収支及び物質収支計算
    2. スプレードライヤ本体・付帯設備の検討
    3. 乾燥テストとその評価
  4. スプレードライヤの運転操作
    1. 製品粒子径のコントロール
    2. 製品水分のコントロール
    3. 製品の嵩密度のコントロール
  5. トラブル対策・最適な製品を得るには
  6. スプレードライヤのスケールアップ
    1. 回転円盤方式におけるスケールアップの考え方
    2. スケールアップにおける問題点

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