本セミナーでは、高分子および高分子溶液の粘性の基礎から解説し、粘度コントロールのポイントを習得していただきます。
高分子の特徴の一つは、溶液の粘度を著しく増加させることである。 この性質は、メリットにもデメリットにもなり得る。 化粧品、シャンプー、コンディショナーなどのパーソナルケア製品、ペンキやインクなどの工業製品、また、たれ、ドレッシング、スープなどの食品には、ある程度の粘性が要求され、そのために増粘剤として高分子がしばしば添加される。 他方、様々なプラスチック製品を溶液状態から成型加工する場合、粘度が高すぎると加工工程に致命的な障害となる。 本セミナーでは、高分子および高分子溶液の粘性の基礎について紹介した上で、いくつかの具体的な溶液系についての粘性について考察し、粘度コントロールの指針を提供する。 講義の最後には、各企業における粘度コントロールに関する問題点について討論を行う予定である。