DC/DCコンバータは数Wから数100kWの容量まで広く実用化されています。使われる分野も家庭用から産業用まで広範囲に及んでいます。幅広い容量と用途に対応して、たくさんの回路方式が研究され、実用化されてきました。それぞれの回路方式には固有の動作原理があり、独特の特性を持っています。DC/DCコンバータを使用する場合、特性をよく把握した上で回路方式を選択し、動作原理を完全に理解した上で設計する必要があります。 「DC/DCコンバータの徹底理解講座」では、それぞれの回路方式の基本となる動作原理をまず説明し、各種動作モードでの特有の振る舞いを解説します。その上で各回路方式の特徴を詳しく説明し、特性改善のための手法を紹介します。初心者の方は、各回路方式の動作原理と特徴の学習にご使用ください。ベテランの方は動作原理と特性の確認、および設計スキル向上のためにご参加ください。
電流型DC/DCコンバータは、通常のDC/DCコンバータとは基本的に異なる原理で動作しており、大きな昇圧比を得たい場合や、入力のリプル電流を抑制したい場合に使用されます。双方向DC/DCコンバータの構成要素の一部としても使用されます。 双方向DC/DCコンバータは、電池の充放電やモータの力行・回生動作に対応できるので、近年自動車や新エネの分野で注目されています。 PFCコンバータ (高力率コンバータ) は1990年代に広く研究され実用化されました。近年車載充電器とLEDドライバという新しい用途が出現し、再び注目されています。 この講座では、これら3つの回路方式の基礎から応用までを詳しく説明します。さらに最近の内外の研究開発動向を紹介します。