自動車のマルチマテリアルに対応する構造接着剤の最新技術動向

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本セミナーでは、マルチマテリアルの現状、マルチマテリアル化に対応できる接着・接合の技術、高強度鋼板・ハイテン・アルミ等の軽金属・CFRP等プラスチック材料を接着・接合できる接着剤の設計・使用法・評価について詳解いたします。

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プログラム

温室効果ガスの低減や電動自動車の航続距離を延ばすために車体の軽量化が急務となっている。そのため、長年使用してきた軟鋼の使用が難しくなり高強度鋼板であるハイテン、アルミなどの軽金属、CFRPなどのプラスチック材料へ移行せざるを得なくなっている。これらの材料に対しては溶接が困難となるため構造接着剤の使用が必要となってくる。  本講義ではこういったマルチマテリアルの現状から接着・接合はどういった技術で対応していくのか?接着剤の要求に対応した設計は?使用法は?評価は?と言ったテーマに関して解説する。

  1. 自動車材料の変革
    1. 自動車に対する排ガス規制
      1. 燃費、排ガス対応の現状
      2. 車体軽量化への対応
    2. 自動車用材料の変革
      1. 自動車業界におけるマルチマテリアルの現状
      2. 軽量金属の最新開発動向
      3. CFRPの最新開発動向
    3. 異種材接合にはどう対応するのか
      1. 機械的締結
      2. 成形による接合
      3. 接着剤による接合
  2. 一般的な自動車用接着剤
    1. 外装用接着剤
    2. 内装用接着剤
    3. 電装品用接着剤
  3. 自動車用接着剤の使い方
    1. 接着の理論
    2. 接着剤の選定のポイント
    3. 接着の作業手順
      1. 保管、塗布、硬化はそれで大丈夫?
      2. 被着体の表面状態、形状は最適か?
      3. 表面処理法と評価法
  4. 構造接着剤の種類
    1. SGA接着剤
    2. ウレタン接着剤
    3. 変性シリコーン
    4. エポキシ樹脂
  5. 自動車構造接着剤の最新情報
    1. 構造接着剤の適用例
      1. ヘミング接着
      2. マスチック接着
      3. ダイレクトグレージング
      4. ウエルドボンディング
  6. マルチマテリアル対応構造接着剤の要求特性
    1. 作業性
    2. 接着強度
    3. 破壊靭性
    4. 異種材接着における応力対応
  7. マルチマテリアル対応構造接着剤の設計法 (エポキシ樹脂を例として)
    1. 適した原料選択 (樹脂編)
    2. 適した原料選択 (硬化剤編)
    3. 機能性を付与する添加剤
  8. 自動車構造接着剤の評価
    1. 作業性
      1. 粘度と貯蔵安定性
        1. Washout Resistance
      2. 機械特性
        1. Impact Wedge Peel
        2. 油面接着性
        3. ハット試験
        4. 疲労試験
      3. 環境試験
        1. 耐湿試験
        2. ヒートサイクル試験
        3. 耐腐食性

受講料

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