MLCCの小型大容量化に向けた開発動向と要素技術

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本セミナーでは、積層セラミックコンデンサ(MLCC)の薄層・多層化による更なる小型・大容量化に向けた動向と材料技術を詳解いたします。

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開催予定

プログラム

第1部 MLCC の小型大容量化に向けた課題・要素技術と開発動向

(2012年1月27日 10:15~11:45)

 積層セラミックコンデンサの誘電体層の薄層化、多層化により著しい小型大容量化が進んできた。  更なる薄層化が限界に近づきつつある現在、更なる小型大容量化に必要となる技術課題について考察する。

  1. 積層セラミックコンデンサの歴史
  2. 卑金属電極積層コンデンサ (BME-MLCCs)
  3. BME-MLCCsの技術課題
  4. 技術課題解決策
  5. BME-MLCCsの小型大容量化プロセス
  6. ポストBME-MLCCs
  7. チタン酸バリウムの結晶構造
  8. チタン酸バリウムの誘電率
  9. 超薄層化のための誘電体材料
  10. ポストチタバリ

第2部 MLCC の小型大容量化に向けた微粒子チタン酸バリウムの開発と特性

(2012年1月27日 12:30~14:00)

 積層セラミックコンデンサ用途には、微細で分散性が良く、粒度分布が狭く結晶性が高いチタン酸バリウム粒子が望ましい。  幾つかあるチタン酸バリウム粒子合成法のうち、湿式合成法はとりわけ微細化や狭い粒度分布の粒子が得られやすい。  この湿式合成法の粒子制御技術を、核の発生制御や成長制御という晶析技術の観点から解説する。  加えてナノサイズのチタン酸バリウム粒子の新用途に関する可能性を提示する。

  1. 微細粒子合成の晶析反応
    1. 理論面での解説
    2. 実例の提示
  2. 各チタン酸バリウム粒子合成法の特徴
    1. 各合成法概要
    2. 生成物特性
  3. 反応プロセスと制御パラメータ
  4. チタン酸バリウム粒子性状と原料の関係
  5. 生成したチタン酸バリウム粒子の特性
    1. サイズ・バリエーション
    2. 結晶性
  6. ナノチタン酸バリウム粒子の新規用途
    1. 光学的用途向け特性
    2. 圧電用途向け特性
    3. ナノ粒子ならではの使われ方
  7. まとめ

第3部 MLCC の小型大容量化に向けたNi内部電極ペーストの開発と特性

(2012年1月27日 14:10~15:40)

 MLCC の小型・大容量化は凄まじく電極として使用されているNiペーストも近年一段と薄膜化が要求されている。  電極ペーストメーカとしてはオリジナリティを発揮しないと厳しい生存競争を生き残れないのが現状であり、新技術の開発スピードアップが求められている。  本講演では、弊社で進めている高容量MLCC薄膜Ni電極の最新開発動向について紹介する。

  1. はじめに
  2. 小型・高容量化に向けたMLCC薄膜Ni電極用Ni粉末の開発動向
  3. 小型・高容量化に向けたMLCC薄膜Ni電極用共材粉末の開発動向
  4. 次世代に向けたMLCC薄膜Ni電極の開発紹介
  5. おわりに

第4部 高誘電体ナノシートの開発と特性:MLCC の小型大容量化に向けた新しい試み

(2012年1月27日 15:50~17:20)

 分子レベルの薄さの新しい高誘電体ナノ材料 (ナノシート) を開発し、室温・溶液プロセスを用いた積層集積により高品位の誘電体素子の作製に成功した。  今回開発したナノシートは、膜厚5~10 nmで世界最高レベルの高誘電率 (比誘電率100~300) 、低リーク電流特性 (10-7 A/cm2以下) など、従来の誘電体膜をはるかに凌駕する特性を有しており、ナノのモノ作りによるMLCC応用の新しい可能性が広がっている。

  1. ナノシートとは?
  2. ナノシートの作り方
  3. ナノシートを用いた薄膜素子作製技術
  4. ナノシートの誘電特性
  5. ナノシートの夢

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)
136-0071 東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

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