2050年カーボンニュートラル社会の実現に向けて、再エネを主力とした電源の脱炭素化が求められており、カーボンニュートラルな資源であるバイオマスの利活用にも期待が集まっている。一方、太陽光、風力等の変動型電源に対する調整力・慣性力として、火力は一定程度必要とされるが、そのゼロエミッション化が大きな課題である。特に石炭火力については、バイオマスと石炭の混焼発電が行われているが、バイオマスの混焼率は3wt%程度に留まっているのが現状である。
本講演では、これらのバイオマス混焼率拡大に向けたバイオマス炭化燃料の評価技術および炭化ガス化発電技術を詳説する。さらに、ネガティブエミッションに向けたバイオマス利用技術についても紹介する。
- バイオマス発電の現状
- バイオマス利用の意義と政策動向
- 国内バイオマス発電と石炭混焼発電
- バイオマス炭化技術
- バイオマス炭化技術の概要
- 炭化燃料利用の意義
- 電力中央研究所の取組み
- 炭化燃料評価技術の開発
- 炭化ガス化発電技術の開発
- バイオマスによる炭素土壌隔離 (BESCS) について
- 質疑応答
- 名刺交換会
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