量子コンピュータ入門

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本セミナーにおいては、量子コンピュータの基礎と最新研究開発動向について解説いたします。
また、商用化に向けた問題点や技術的課題、量子コンピュータビジネスの可能性について議論いたします。

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プログラム

量子コンピュータに対して近年大きな注目が集められています。量子コンピュータを利用することで、因数分解、機械学習、量子化学計算などのいくつかの数学的問題を従来のノイマン型コンピュータよりも高速に解くことが可能となります。そのため、現在世界規模でハードウェア開発やビジネス展開に向けた激しい競争が繰り広げられています。また2019年にGoogleは、量子超越性 (Quantum Supremacy) の実証に成功したと発表を行いました。さらに近年、超伝導回路、イオントラップ、光を用いた近未来に実現可能なノイジーな中規模量子コンピュータNISQ (Noisy Intermediate Scale Quantum computer) とその実用アルゴリズム開発に大きな注目が集められています。実際、IBMは2023年までに1000量子ビット級のNISQを開発すると宣言しました。加えて、量子コンピュータを制御する低温動作半導体集積回路の開発もIntelやGoogleを中心に進められています。しかしながら、誤り耐性機能を搭載した実用的量子コンピュータの実現と商用化のためには最低でも20年以上の長い時間が必要であると考えられています。  そこで、本セミナーにおいては、非専門家向けにできるだけ平易に量子コンピュータの基礎と最新研究開発動向について紹介を行います。また、商用化に向けた問題点や技術的課題についても言及し、量子コンピュータビジネスの可能性について参加者の皆様と議論が出来ればと考えています。

  1. 今何が起こっているのか?
    1. 超伝導量子コンピュータ集積度の驚異的な増大
    2. Googleと中国による量子超越性実証
    3. HoneywellとIonQのイオントラップ量子コンピュータ
  2. 量子コンピュータ入門:初級編
    1. 量子力学
    2. 量子コンピュータの歴史
    3. 量子ビット
    4. 量子チューリング機械
    5. 量子論理回路
    6. 量子アルゴリズム
    7. 量子コンピュータハードウェア
  3. 量子コンピュータ入門:中級編
    1. 量子誤り訂正とトポロジカル表面符号
    2. 量子超越性とGoogleと中国の実証実験
    3. NISQ (ノイジーな中規模量子コンピュータ)
    4. NISQ向け量子/古典ハイブリッドアルゴリズム
    5. 量子化学計算への応用
    6. IBM Q量子クラウドサービスを利用した量子コンピュータプログラミング
  4. 最新研究開発動向とトピックス
    1. 世界の国家プロジェクト
    2. 国内の国家プロジェクト
      • 量子技術イノベーション戦略
      • Q-LEAP
      • NEDO
      • ムーンショット
    3. 量子コンピュータ開発に取り組む国内外企業
    4. 超伝導量子コンピュータ
    5. シリコン量子コンピュータ
    6. イオントラップ量子コンピュータ
    7. 光量子コンピュータ
    8. 量子クラウドサービス
      • IBM Q
      • Rigetti QCS
      • Alibaba Quantum Cloud
      • Amazon Braketなど
    9. 量子コンピュータソフトウェア開発環境・プログラム言語
    10. 量子コンピュータ周辺技術
      • クライオCMOS
      • 希釈冷凍機
      • ケーブル
      • アンプなど
  5. 課題と展望
    1. 実用的量子コンピュータ実現のための技術課題
    2. ビジネス展開の可能性
    3. 今後の展望

受講料

複数名受講割引

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

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