(2012年1月31日 10:30~14:15)
粘度、動的粘弾性などのレオロジー量は数学的厳密性をもって定義され、それに基づいて精度の高い測定法が確立されています。 しかし、中には直感的に把握しにくい量もあり、レオロジーデータを実際の工業に役立てるのは難しいと敬遠されがちです。 本セミナーではレオロジーを実際の工業に技術として応用するという立場に立って数式を使わずにレオロジーの基礎について解説します。 さらに、代表的な材料である高分子と分散系を例に上げ、レオロジーを測ると何がわかるのかという観点からメカニズムを理解するための基本的な考え方について説明します。
(2012年1月31日 14:30~16:30)
近年材料の複雑化や要求仕様の向上に伴い、材料の流動特性が複雑化しています。そのような材料の流動特性は、従来の回転式粘度計では評価が困難となっています。そこで粘弾性測定手法を用い材料の粘性特性だけでなく、弾性の特性の同時評価を行うことにより、複雑な流動特性を解明する方法が注目されています。 本セミナーでは特に分散系の材料に注目し、異常流動特性 (低せん断速度から超高せん断速度まで) 、粒子の分散性 (構造安定性、長期分散安定性など) 、塗工性 (たれ、レベリング) の評価例を紹介し、実際の生産技術への応用例や得られたデータの活用例を詳しく解説します。