(2012年2月22日 10:30~11:50)
二次電池の中でもリチウムイオン電池 (LiB) は、近年電子機器だけでなく、自動車あるいは固定蓄電装置などへ急速に用途を広げつつあり、その高容量化や高寿命化等への要求がますます強くなってきている。このLiBの電極には粉体材料が使用されており、その材料組成だけでなく、粒子の大きさ、形状、構造、表面状態などの粒子や粉体の特性が最終製品の電池性能に大きな影響を及ぼすことが知られている。 そこで、ここでは、LiB電極粉体の粉砕・分級、混合、粒子複合化などの粉体処理操作などが、電池特性の改善に繋がった事例などを紹介し、LiB性能向上に向けた粉体処理の勘所について述べる。
(2012年2月22日 12:30~13:50)
スラリー中の分散状態評価技術について解説します。 それぞれの評価法の評価原理について実際の測定例を交えて説明します。 リチウムイオン電池電極用のスラリー調製で特に問題となる多成分のスラリーにおいて、いかに粒子分散状態を評価するか、そしてその評価結果がどのように極板微細構造に影響を及ぼすのかを解説します。
(2012年2月22日 14:00~15:20)
スラリー中の分散状態評価技術について解説します。 それぞれの評価法の評価原理について実際の測定例を交えて説明します。 リチウムイオン電池電極用のスラリー調製で特に問題となる多成分のスラリーにおいて、いかに粒子分散状態を評価するか、そしてその評価結果がどのように極板微細構造に影響を及ぼすのかを解説します。
(2012年2月22日 15:30~16:50)
第4部は塗工と乾燥を終わった電極板をセルの組立、乾燥、電解液注入と初充電を経て、最終的に充放電の出来るリチウムイオン電池 (セル) にして行く工程である。電極の塗工パターンなどを含め、この工程はセルの内部構造と構成との関係が深いと共に、セルが初めて電池として生命を持つ電気化学的なステップでもある。 この工程は電池の品質保証を含めた検査工程で終わる。 本セミナーでは、セルの電気化学的な設計と電極構成との関係で電極板の特性と評価方法を示す。次に極板のプレス、切断 (スリット) 、組立を経て初充電の工程を説明する。全体のまとめとして、電池製造工程全体の概略と、各設備のコスト比率、製造コストの試算を紹介する。 以上の工程は、リチウムイオン電池 (セル) が従来の小型民生用から中・大型のセルに移行する場合に、大きな変更を伴う部分である。部材の数が多く複雑な構造の大型リチウムイオン電池 (セル) の組立は自動化の目処が立ち難く、不良品率の低減なども大きな問題を抱えていると言えよう。