生分解性高分子の基礎から生分解性制御まで

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20世紀末までの高分子工業は石油由来の原料を元にしたものがほとんどで、資源枯渇の問題や廃棄後の焼却や埋め立ての問題がクローズアップされてきた。そのようなことから生物由来、生分解性というキーワードが注目を集めている。  本セミナーでは、生分解性高分子の歴史的背景と分類について整理するとともに、合成手順や分子鎖の構造、物性について述べる。特に今後有望な生分解性高分子として、セルロース、グルコースをベースとしたポリ乳酸、微生物が菌体内に蓄積するポリ (3-ヒドロキシアルカノエート) について詳しく解説する。

  1. 生分解性高分子の歴史的背景
    1. 生分解性高分子が注目された背景
    2. 市場に出た生分解性高分子
  2. 生分解性高分子の分類
    1. 天然系の生分解性高分子
    2. 合成系の生分解性高分子
  3. 地球上で一番多い有機物:セルロース
    1. セルロースの分子構造
    2. 再生セルロース
    3. セルロースの新展開
  4. 循環型材料:ポリ乳酸
    1. ポリ乳酸の合成プロセス
    2. ポリ乳酸の結晶構造と物性
    3. ポリ乳酸の生分解性
  5. 微生物がためこむバイオポリエステル:ポリ (3-ヒドロキシアルカノエート)
    1. ポリ (3-ヒドロキシアルカノエート) の側鎖による分類
    2. 微生物培養による生合成プロセス
    3. ポリ (3-ヒドロキシブチレート) の結晶構造と物性
    4. ポリ (3-ヒドロキシブチレート) の生分解性

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