ライトフィールドは、光を電磁場などの物理的な場と同様に捉える考え方であり、かつ、光を記述する関数でもある。一般には、ライトフィールドは、2次元の位置と、2次元の方向の4次元の情報で表さられ、様々な処理や解析を行う。1996年にコンピュータグラフィックス分野で本格的に研究が始まったライトフィールドは、当初は、複数枚の画像から新しい画像を生成するイメージベースドレンダリングの一手法という位置付けであった。しかしながら、現在は、多くの研究によりコンピュータグラフィックスやコンピュータビジョン、画像処理だけでなく、光学設計、ディスプレイ、カメラ、他分野でも有用であることがわかってきた。ライトフィールドは理論的な解析も進んできており、今まで以上に幅広い領域に応用が広がりつつある。近い将来、関連分野では必須の知識・技術となると予想される。一方で、ライトフィールドの日本語での解説は少なく、国内では十分な認知がされているとは言いがたい状況である。
そこで、本セミナーでは、ライトフィールドの基本的な考え方から、記法、理論的背景、解析方法について説明し、続いて、ライトフィールドの主な応用先であるカメラとディスプレイを中心に、最新の研究開発動向も交えながら解説を行う。
- ライトフィールドの基礎
- ライトフィールドとは何か
- ライトフィールドの背景・歴史
- ライトフィールドの理論的基礎・特性
- ライトフィールドの理論
- 光線空間
- ライトフィールドの定式化
- ライトフィールドの座標系・表現
- ライトフィールドのサンプリング理論
- ライトフィールドの処理
- 自由視点画像生成
- ライトフィールドの評価手法
- ライトフィールドカメラ
- ライトフィールドカメラの原理
- プレノプティックカメラ
- フォーカスドプレノプティックカメラ
- カメラアレイ
- ライトフィールドカメラの実装例
- カメラアレイ
- レンズアレイカメラ
- ライトフィールドカメラの研究動向
- VR応用
- 自由視点画像生成
- ライトフィールドディスプレイ
- ライトフィールドディスプレイの原理
- 標本化方式ディスプレイ
- 積層方式 (テンソル) ディスプレイ
- ライトフィールドディスプレイの実装例
- バリア方式
- レンズアレイ方式
- 複数パネル方式
- ライトフィールドディスプレイの製品化動向
- ライトフィールド関連ベンチャー企業紹介
- 製品技術解説
- ライトフィールドディスプレイの応用
- 裸眼3D (立体) ディスプレイ
- ピント調節機能付きライトフィールドディスプレイ
- ヘッドマウントディスプレイへの応用
- メガネ型ディスプレイへの応用
- ヘッドアップディスプレイへの応用
- その他
- ライトフィールドの可能性と今後
複数名同時受講割引について
- 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
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- 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
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